第1節 YS横浜×富山 マッチレポート■4年ぶり白星スタート
- 2021/03/15
- 11:17
【第1節 YS横浜0―1富山 ▽得点者:前半24分・音泉(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
石﨑体制の初戦を勝利で飾った。カターレが開幕戦で勝つのは17年以来で4年ぶり。試合後にはこの日が63歳の誕生日だった監督に選手たちが水を浴びせながらハッピーバースデーを歌って祝福。これからの戦いに向けてチームが活気づく大きな1勝となった。
両チームのスタイルや過去の対戦の傾向から、パスワークの上手なYS横浜がボールを持ち、カターレがボール奪取から鋭くゴールに迫る展開を予想していたが、強い風が影響して序盤は異なる様相となった。風上に立ったYS横浜がルーキーFWンドカ・チャールスへのロングボールを多用、カターレもシンプルにリスクを避けながら進めた。
カターレにとっては磨いてきたプレスが効きづらい状況。それでも[3-5-2(3-1-4-2)]の左ウイングバック(WB)安藤由翔が、相手[4-4-2(中盤菱形)]に対して敵陣深くまでプレスをかけ、連動して左センターバック戸根一誓が長い距離を走ってボールの出し先にアプローチするといった今季の狙いを感じさせるシーンがいくつもあった。WBが高い位置からプレッシャーをかける守り方は安達体制でも試みられていたが実戦ではなかなかうまくいかず、慎重になって後ろで人数が余り重心が低くなることが多かった。この日はパスの出し先に対する寄せが間に合うかどうか紙一重に見えたケースでもDF陣が迷いなく前に出て、ボールを奪い切った場面もあった。戦術の浸透、選手の意識変化がうかがえる。
それを証明するかのように後半にエンドが入れ替わって向かい風となったYS横浜がボールをつなぎ始めるとハイプレスが機能。敵陣で何度もボールを奪って押し込み、同25分ごろまでゲームを支配した。ここで追加点が挙がっていたら初戦の評価点はさらに高かっただろう。
前半のカターレは10分にスローインを起点に安藤がサイドを突破してクロスにFW吉平翼がスライディングで合わせにかかる。これを捕球した相手GK佐川亮介のパントキック1本でンドカにゴール前に抜け出されたが、GK西部洋平が間合いを詰めて体でシュートをはね返した。そして同24分、飲水タイム明けの戸根のスローインを始点に先制点を奪取した。こぼれ球を戸根が裏に送り、左サイドに抜けた吉平が相手選手を交わしてペナルティーエリアに切り込みながらFW大野耀平にラストパス。シュートは相手GKに阻まれたがこぼれ球をMF音泉翔眞がきっちり蹴り込んだ。
昨季はYS横浜で32試合に出場して2得点だった音泉が移籍初戦、それも開幕戦で、古巣相手に「恩返し弾」。「カターレはYSに負けていないから僕が来て負けるわけにいかない」と気合が入っていたが、自身の得点までは望外だったようで笑みが絶えなかった。
攻めにかかった時に勢いよく人数をかけいくのは石﨑信弘監督の目指す姿のひとつ。このシーンでは音泉のほか、シャドウの椎名伸志もゴール前に詰めており、ワンチャンスを逃さずに仕留めて結果的にこれが決勝点となった。
YS横浜はシュート5本に終わったが、ンドカやMF神田夢実、FW河辺駿太郎といった新戦力が存在感を示してカターレも手こずる場面が少なくなかった。J3においては今季も楽なゲームは1つも見込めそうにない。
一方のカターレも攻撃ではボール奪取直後のミスが散見されてシュート数は前半4、後半3の7本止まり。石﨑監督は「開幕戦というのはどうしても硬くなってしまう。普段は起こさないようなイージーなミスがあまりにも多かった」と言う。この勝利によって緊張がほぐれるであろうホームでの次節・八戸戦でのステップアップを期待しよう。
※ハイライト映像(J公式サイト)
石﨑体制の初戦を勝利で飾った。カターレが開幕戦で勝つのは17年以来で4年ぶり。試合後にはこの日が63歳の誕生日だった監督に選手たちが水を浴びせながらハッピーバースデーを歌って祝福。これからの戦いに向けてチームが活気づく大きな1勝となった。
両チームのスタイルや過去の対戦の傾向から、パスワークの上手なYS横浜がボールを持ち、カターレがボール奪取から鋭くゴールに迫る展開を予想していたが、強い風が影響して序盤は異なる様相となった。風上に立ったYS横浜がルーキーFWンドカ・チャールスへのロングボールを多用、カターレもシンプルにリスクを避けながら進めた。
カターレにとっては磨いてきたプレスが効きづらい状況。それでも[3-5-2(3-1-4-2)]の左ウイングバック(WB)安藤由翔が、相手[4-4-2(中盤菱形)]に対して敵陣深くまでプレスをかけ、連動して左センターバック戸根一誓が長い距離を走ってボールの出し先にアプローチするといった今季の狙いを感じさせるシーンがいくつもあった。WBが高い位置からプレッシャーをかける守り方は安達体制でも試みられていたが実戦ではなかなかうまくいかず、慎重になって後ろで人数が余り重心が低くなることが多かった。この日はパスの出し先に対する寄せが間に合うかどうか紙一重に見えたケースでもDF陣が迷いなく前に出て、ボールを奪い切った場面もあった。戦術の浸透、選手の意識変化がうかがえる。
それを証明するかのように後半にエンドが入れ替わって向かい風となったYS横浜がボールをつなぎ始めるとハイプレスが機能。敵陣で何度もボールを奪って押し込み、同25分ごろまでゲームを支配した。ここで追加点が挙がっていたら初戦の評価点はさらに高かっただろう。
前半のカターレは10分にスローインを起点に安藤がサイドを突破してクロスにFW吉平翼がスライディングで合わせにかかる。これを捕球した相手GK佐川亮介のパントキック1本でンドカにゴール前に抜け出されたが、GK西部洋平が間合いを詰めて体でシュートをはね返した。そして同24分、飲水タイム明けの戸根のスローインを始点に先制点を奪取した。こぼれ球を戸根が裏に送り、左サイドに抜けた吉平が相手選手を交わしてペナルティーエリアに切り込みながらFW大野耀平にラストパス。シュートは相手GKに阻まれたがこぼれ球をMF音泉翔眞がきっちり蹴り込んだ。
昨季はYS横浜で32試合に出場して2得点だった音泉が移籍初戦、それも開幕戦で、古巣相手に「恩返し弾」。「カターレはYSに負けていないから僕が来て負けるわけにいかない」と気合が入っていたが、自身の得点までは望外だったようで笑みが絶えなかった。
攻めにかかった時に勢いよく人数をかけいくのは石﨑信弘監督の目指す姿のひとつ。このシーンでは音泉のほか、シャドウの椎名伸志もゴール前に詰めており、ワンチャンスを逃さずに仕留めて結果的にこれが決勝点となった。
YS横浜はシュート5本に終わったが、ンドカやMF神田夢実、FW河辺駿太郎といった新戦力が存在感を示してカターレも手こずる場面が少なくなかった。J3においては今季も楽なゲームは1つも見込めそうにない。
一方のカターレも攻撃ではボール奪取直後のミスが散見されてシュート数は前半4、後半3の7本止まり。石﨑監督は「開幕戦というのはどうしても硬くなってしまう。普段は起こさないようなイージーなミスがあまりにも多かった」と言う。この勝利によって緊張がほぐれるであろうホームでの次節・八戸戦でのステップアップを期待しよう。
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