【第1節vsYS横浜プレビュー】石﨑体制初陣。勝利は譲らない
- 2021/03/12
- 18:28
カターレ富山のJリーグ13年目、J3での7年目のシーズンが始まる。過去の開幕戦は4勝6分2敗で、参入初年の2009年から順にJ2で△●○△○△ J3で○△○●△△。12試合中10試合がアウェイゲームであることからも悪くない成績だが、最も多いのは引き分け。選手の緊張感、慎重さなどから硬直したゲーム展開になりやすいとされる開幕戦らしい戦績といえるかもしれない。
今季キャプテンを務めるGK西部洋平は「開幕戦は、どんなチームや選手も、これまでやってきたことが良かったのかどうか、やってみなければ分からないところがあり不安を抱えている。しかし、僕自身の不安は小さい。練習を通じてチームとしてやるべきことが明確になってきており、(共通理解が)ここにきて1段階上がっている感触がある。当然、うまくいかないところも出てくるだろうが、ネガティブな思考に陥らないようにプレーするのが大事だと思う」と話す。困難な戦いは覚悟のうえで4年ぶりの白星スタートを目指す。
開幕戦はあくまでも通過点だが、西部が語っているようにチームの仕上がりは悪くなさそうだ。多くの選手が指導から8週間の豊富な練習量に言及し、「あれだけやってきたのだから」と口にする。FW大野耀平は「自信を持って臨むことができる。開幕戦なので緊張感は出てくると思うが、『やってきたことを確実に発揮する』という意識でプレーしようと思う。勝つだけでなく、必ず得点を決めて自分自身も流れに乗っていきたい」と話している。
石﨑信弘監督は目指している攻守にアグレッシブなサッカーをより体現できそうな11人を現時点でピックアップしてピッチに送り込む。今季は昨年以上に選手層が厚い。個々の戦術理解の進度と成長具合によってこの顔ぶれは変化していくはずだ。監督は「自分たちからアクションを起こしてボールを奪うアグレッシブなサッカーを目指す。ボールを奪うためにはチャレンジしなければいけないが、そのためにはカバーリングが必要なわけで全員の意思疎通と連係が大事になる。練習を通じてかなり良くなっているが完璧なわけではない。シーズンを通して向上させていかなければいけない」と言う。初戦のパフォーマンスは今後のチームづくりの指標にもなるだろう。
対するY.S.C.C.(横浜スポーツ&カルチャークラブ。略称・YS横浜)はシュタルフ悠紀リヒャルト監督が率いて3年目を迎える。昨季は5勝12分17敗で18チーム中の17位に終わり、巻き返しと飛躍を目指すシーズンになる。
昇格を狙うクラブの人材供給源となっており、昨季オフにもMF音泉翔眞がカターレに移籍したほか、キャプテンだったMF宮尾孝一が今治、チーム最多の14得点を挙げたFW宮本拓弥が藤枝に引き抜かれた。それでも毎年のように穴を埋めて余りある好選手が次々と台頭してくるのがこのクラブの特長。今季も野心あふれる若者が数多く加入している。今節もJ3ファンをうならせるような存在が表れるかもしれない。
Jリーグ公式サイトに掲載された本カードの見どころ(https://www.jleague.jp/match/j3/2021/031412/preview#preview)によると、シュタルフ監督もチームの仕上がりに自信を持っているようだ。上記の3人とGK大内一生が抜けたものの、その他の主力選手がすべて残っており完成度は高いと考えられる。昨季の後半戦では[5-3-2]で粘り強く守り、攻撃時は3バックの中央がアンカーに位置して[4-4-2]になる可変式のフォーメーションを採っていた。今季はどうでてくるのか興味深い。
対戦成績はカターレの無敗が続いており10勝3分。だが、前半だけであっというまに3点を奪われた昨季の第2節(7月5日)をはじめ、苦しめられての辛勝が少なくない。古巣との対戦となる音泉は「対戦相手としてのYS横浜はかなり嫌なチーム。ハングリー精神が強く、昨年の自分がそうだったように今回の試合に対して『やってやるぞ』という高いモチベーションで挑んでくるのが手に取るように分かる。気持ちで負けないようにしなければいけない」と話している。
※クラブではアウェイでの開幕戦をDAZNとユーチューブチャンネルで楽しむ企画を予定。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
◇
「カターレ通信」では今年もカターレ富山の戦いをレポートします。現地取材を原則とし、選手とサポーターの喜怒哀楽をはじめとするスタジアムの空気感、リアルタイムで揺れ動くゲーム展開などを伝えていきたいと考えています。シーズンを楽しむ一助となる記事をお届けできるよう努めて参りますので引き続きお付き合いください。

今季キャプテンを務めるGK西部洋平は「開幕戦は、どんなチームや選手も、これまでやってきたことが良かったのかどうか、やってみなければ分からないところがあり不安を抱えている。しかし、僕自身の不安は小さい。練習を通じてチームとしてやるべきことが明確になってきており、(共通理解が)ここにきて1段階上がっている感触がある。当然、うまくいかないところも出てくるだろうが、ネガティブな思考に陥らないようにプレーするのが大事だと思う」と話す。困難な戦いは覚悟のうえで4年ぶりの白星スタートを目指す。
開幕戦はあくまでも通過点だが、西部が語っているようにチームの仕上がりは悪くなさそうだ。多くの選手が指導から8週間の豊富な練習量に言及し、「あれだけやってきたのだから」と口にする。FW大野耀平は「自信を持って臨むことができる。開幕戦なので緊張感は出てくると思うが、『やってきたことを確実に発揮する』という意識でプレーしようと思う。勝つだけでなく、必ず得点を決めて自分自身も流れに乗っていきたい」と話している。
石﨑信弘監督は目指している攻守にアグレッシブなサッカーをより体現できそうな11人を現時点でピックアップしてピッチに送り込む。今季は昨年以上に選手層が厚い。個々の戦術理解の進度と成長具合によってこの顔ぶれは変化していくはずだ。監督は「自分たちからアクションを起こしてボールを奪うアグレッシブなサッカーを目指す。ボールを奪うためにはチャレンジしなければいけないが、そのためにはカバーリングが必要なわけで全員の意思疎通と連係が大事になる。練習を通じてかなり良くなっているが完璧なわけではない。シーズンを通して向上させていかなければいけない」と言う。初戦のパフォーマンスは今後のチームづくりの指標にもなるだろう。
対するY.S.C.C.(横浜スポーツ&カルチャークラブ。略称・YS横浜)はシュタルフ悠紀リヒャルト監督が率いて3年目を迎える。昨季は5勝12分17敗で18チーム中の17位に終わり、巻き返しと飛躍を目指すシーズンになる。
昇格を狙うクラブの人材供給源となっており、昨季オフにもMF音泉翔眞がカターレに移籍したほか、キャプテンだったMF宮尾孝一が今治、チーム最多の14得点を挙げたFW宮本拓弥が藤枝に引き抜かれた。それでも毎年のように穴を埋めて余りある好選手が次々と台頭してくるのがこのクラブの特長。今季も野心あふれる若者が数多く加入している。今節もJ3ファンをうならせるような存在が表れるかもしれない。
Jリーグ公式サイトに掲載された本カードの見どころ(https://www.jleague.jp/match/j3/2021/031412/preview#preview)によると、シュタルフ監督もチームの仕上がりに自信を持っているようだ。上記の3人とGK大内一生が抜けたものの、その他の主力選手がすべて残っており完成度は高いと考えられる。昨季の後半戦では[5-3-2]で粘り強く守り、攻撃時は3バックの中央がアンカーに位置して[4-4-2]になる可変式のフォーメーションを採っていた。今季はどうでてくるのか興味深い。
対戦成績はカターレの無敗が続いており10勝3分。だが、前半だけであっというまに3点を奪われた昨季の第2節(7月5日)をはじめ、苦しめられての辛勝が少なくない。古巣との対戦となる音泉は「対戦相手としてのYS横浜はかなり嫌なチーム。ハングリー精神が強く、昨年の自分がそうだったように今回の試合に対して『やってやるぞ』という高いモチベーションで挑んでくるのが手に取るように分かる。気持ちで負けないようにしなければいけない」と話している。
※クラブではアウェイでの開幕戦をDAZNとユーチューブチャンネルで楽しむ企画を予定。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
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「カターレ通信」では今年もカターレ富山の戦いをレポートします。現地取材を原則とし、選手とサポーターの喜怒哀楽をはじめとするスタジアムの空気感、リアルタイムで揺れ動くゲーム展開などを伝えていきたいと考えています。シーズンを楽しむ一助となる記事をお届けできるよう努めて参りますので引き続きお付き合いください。

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