■石﨑信弘監督 就任会見の詳報
- 2021/01/18
- 13:22
カターレ富山は12月23日、来季のトップチーム監督として石﨑信弘氏の就任を発表した。
広島県出身で62歳の石﨑氏は2018年途中から20年まで藤枝を指揮。過去にJリーグでは藤枝を含め山形、大分、川崎、清水、東京V、柏、札幌で監督を務め、柏、札幌、山形をJ2からJ1に昇格させた〝昇格請負人〟としても知られる。
監督として臨んだJリーグでの試合数「691」は史上最多(J1:152、J2:456、J3:83)。
※石﨑監督の経歴はカターレ公式サイトを参照
12月24日にインターネット会議システムで行われた記者会見の模様を以下に詳報する。
●山田彰弘社長あいさつ
来季の監督として石﨑信弘氏の就任が決まりましたのでお知らせします。
2020年シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3カ月半遅れてスタートした。安心安全な観戦のための感染防止策に協力いただき、無事に全日程を終えられた。残念ながら9位に終わりJ2に昇格できなかったことを深くおわび申し上げる。
石﨑監督は約25年にわたり数多くのJリーグクラブで監督を経験し、柏、札幌、山形をJ1からJ2に昇格させた。Jリーグの監督として、あと9試合で700試合、あと4勝で300勝の節目を迎える。
こうした豊富な経験と実績に加え、選手を成長させる卓越した指導力を評価して監督就任をお願いした。人柄も非常に気さくで親しみやすい方。カターレには若い選手が多いが、近い距離感でコミュニケーションをとりながら指導してもらえると期待している。基本である、走ること、攻めること、守ることをバランスよく鍛えてもらい、選手一人ひとりの能力を高めることで、必ずやJ2昇格を達成できると確信している。
●石﨑信弘監督あいさつ
はじめまして。このたびカターレ富山の監督に就任した石﨑信弘です。
このクラブのJ2昇格に対する熱い思い、情熱に共感した。ただ、J2昇格はけっして簡単ではなく、日々トレーニングし1試合1試合を大事に戦って、昇格を目指して頑張っていきたい。よろしくお願いいたします。
Q:J2昇格を実現するうえでのポイントはどこにあるのだろう。
良いスタートを切ること。シーズンは長いので途中に選手のケガなどいろいろな問題が起きる。最後まであきらめずに戦うこと、途中でくじけずに最後は昇格できるように、チーム一丸となって、サポーターと一丸となって戦うことが大事だと思う。
Q:対戦相手としてカターレを見てきたと思う。現時点でどう捉えているか。
攻撃力はすごく面白いものがある。ディフェンスの部分はまだまだ改善すべきところが多くある。
Q:どんなサッカーを目指していくのか。
攻撃でもディフェンスでもアグレッシブに戦うこと。ディフェンスはどうしてもリアクションになりがちだが、そうではなく自分たちからボールを奪いにいくというアクションがあるディフェンスをする。攻撃では多くの選手が関わってよりスピードを上げていくこと。
Q:就任を決断した理由は。
ひとつはJ2にかける熱い思い。対戦相手として戦って、すごく楽しみな選手がいて、J2昇格の可能性があると感じたのが理由。
Q:カターレは安達亮監督のもと18年途中からポゼッション重視のスタイルでやってきた。石﨑監督はどんなプレースタイルを考えているのか。
攻守の速いサッカー。できれば縦にボールを付けていくサッカーを目指していきたい。まだ選手たちの特徴を把握していないが、指導する中で選手の良さを引き出していきたい。
年に2度しか対戦しておらず、知っている選手も多くはないが、前線の攻撃的なポジションに可能性のある選手が多くいると感じている。
Q:「チームをJ2に昇格させてくれる監督」を選んだ。どれぐらいの期間で結果を出してほしいと考えているのか。
(山田社長)
選手を育成するには時間がかかると承知しているが、わたしたちはJ2に6年いて、今年がJ3で6年目だった。できれば2021年にJ2昇格を果たす意気込みで一緒に戦っていきたい。いろんな候補者の中からベストの方を選ぶことができたと思っている。
J3のレベルが拮抗していて、来季も同じような戦いになると思う。藤枝は攻守のバランスがとれたカターレにとっても手ごわいチームだった。受け持つチームが変わるわけだが、我々に足りない部分を重点的に補ってもらえると考えている。
Q:新天地での、イチからのチームづくりとなる。そういった大変な作業の繰り返しをずっと続けてきた。その原動力となっているのは何か。
サッカーが好きなんです。まずは。選手が好き。上達していく姿をみるのが好き。そして勝つのが好きなんです。
Q:カターレで成し遂げたいことは。
一番はJ2昇格。それからもっと先も。J1とか。それにはいろんな要素が必要にはなるが。北陸の地からJ1チームを出せるようにもっていけたらと思っている。
Q:カターレの山根ヘッドコーチを川崎や柏で指導している。
当時は監督と選手の間柄だった。山根が指導者になってから一緒にやったことはないが、彼のサッカー観には素晴らしいものがあると思うので協力して強いチームにしていけたらよい。
Q:J3の年々の変化をどう感じているか。
19年の藤枝は2位と勝点で並び得失点差で3位だった。その昨季と今季を比べても、かなりレベルが上がってきていると感じた。選手のレベルも、J1、J2経験のある選手がJ3にまわってきている。J2の下位とそんなに差がないレベルにJ3もきていると思う。
上位チームが下位にも負けている。実力はかなり均衡している。ただ、来季は参加チーム数が18から15に減る。試合数が減るぶん、1つ1つのゲームが大事になる。
Q:今季の2位争いが大接戦になったのは、過密日程や練習試合の自粛をはじめとするコロナ禍における特殊なレギュレーションの影響があったと思うか。
あると思う。ルールも交代枠が5に増えて特殊だった。特殊なルールをうまく使ったチームが上位に入り、昇格できたのだと思う。
Q:これまで富山を訪れた経験は。
(試合以外に)プライベートではない。2005年、ヴェルディのコーチをしていた時に富山で合宿があったのは覚えている。静岡も魚がおいしいが、日本海の魚はおいしいなと思った。
Q:サポーターのみなさんにメッセージを。
チームだけでは勝つのはなかなか難しい。サポーターのみなさんと力を合わせて戦っていくのが大事だと思うし、そうしていかなければ目標は達成できない。ぜひチーム、サポーターで力を合わせてJ2昇格できるように頑張っていきましょう。よろしくお願いします。

(写真提供:藤枝MYFC、カターレ富山)
広島県出身で62歳の石﨑氏は2018年途中から20年まで藤枝を指揮。過去にJリーグでは藤枝を含め山形、大分、川崎、清水、東京V、柏、札幌で監督を務め、柏、札幌、山形をJ2からJ1に昇格させた〝昇格請負人〟としても知られる。
監督として臨んだJリーグでの試合数「691」は史上最多(J1:152、J2:456、J3:83)。
※石﨑監督の経歴はカターレ公式サイトを参照
12月24日にインターネット会議システムで行われた記者会見の模様を以下に詳報する。
●山田彰弘社長あいさつ
来季の監督として石﨑信弘氏の就任が決まりましたのでお知らせします。
2020年シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3カ月半遅れてスタートした。安心安全な観戦のための感染防止策に協力いただき、無事に全日程を終えられた。残念ながら9位に終わりJ2に昇格できなかったことを深くおわび申し上げる。
石﨑監督は約25年にわたり数多くのJリーグクラブで監督を経験し、柏、札幌、山形をJ1からJ2に昇格させた。Jリーグの監督として、あと9試合で700試合、あと4勝で300勝の節目を迎える。
こうした豊富な経験と実績に加え、選手を成長させる卓越した指導力を評価して監督就任をお願いした。人柄も非常に気さくで親しみやすい方。カターレには若い選手が多いが、近い距離感でコミュニケーションをとりながら指導してもらえると期待している。基本である、走ること、攻めること、守ることをバランスよく鍛えてもらい、選手一人ひとりの能力を高めることで、必ずやJ2昇格を達成できると確信している。
●石﨑信弘監督あいさつ
はじめまして。このたびカターレ富山の監督に就任した石﨑信弘です。
このクラブのJ2昇格に対する熱い思い、情熱に共感した。ただ、J2昇格はけっして簡単ではなく、日々トレーニングし1試合1試合を大事に戦って、昇格を目指して頑張っていきたい。よろしくお願いいたします。
Q:J2昇格を実現するうえでのポイントはどこにあるのだろう。
良いスタートを切ること。シーズンは長いので途中に選手のケガなどいろいろな問題が起きる。最後まであきらめずに戦うこと、途中でくじけずに最後は昇格できるように、チーム一丸となって、サポーターと一丸となって戦うことが大事だと思う。
Q:対戦相手としてカターレを見てきたと思う。現時点でどう捉えているか。
攻撃力はすごく面白いものがある。ディフェンスの部分はまだまだ改善すべきところが多くある。
Q:どんなサッカーを目指していくのか。
攻撃でもディフェンスでもアグレッシブに戦うこと。ディフェンスはどうしてもリアクションになりがちだが、そうではなく自分たちからボールを奪いにいくというアクションがあるディフェンスをする。攻撃では多くの選手が関わってよりスピードを上げていくこと。
Q:就任を決断した理由は。
ひとつはJ2にかける熱い思い。対戦相手として戦って、すごく楽しみな選手がいて、J2昇格の可能性があると感じたのが理由。
Q:カターレは安達亮監督のもと18年途中からポゼッション重視のスタイルでやってきた。石﨑監督はどんなプレースタイルを考えているのか。
攻守の速いサッカー。できれば縦にボールを付けていくサッカーを目指していきたい。まだ選手たちの特徴を把握していないが、指導する中で選手の良さを引き出していきたい。
年に2度しか対戦しておらず、知っている選手も多くはないが、前線の攻撃的なポジションに可能性のある選手が多くいると感じている。
Q:「チームをJ2に昇格させてくれる監督」を選んだ。どれぐらいの期間で結果を出してほしいと考えているのか。
(山田社長)
選手を育成するには時間がかかると承知しているが、わたしたちはJ2に6年いて、今年がJ3で6年目だった。できれば2021年にJ2昇格を果たす意気込みで一緒に戦っていきたい。いろんな候補者の中からベストの方を選ぶことができたと思っている。
J3のレベルが拮抗していて、来季も同じような戦いになると思う。藤枝は攻守のバランスがとれたカターレにとっても手ごわいチームだった。受け持つチームが変わるわけだが、我々に足りない部分を重点的に補ってもらえると考えている。
Q:新天地での、イチからのチームづくりとなる。そういった大変な作業の繰り返しをずっと続けてきた。その原動力となっているのは何か。
サッカーが好きなんです。まずは。選手が好き。上達していく姿をみるのが好き。そして勝つのが好きなんです。
Q:カターレで成し遂げたいことは。
一番はJ2昇格。それからもっと先も。J1とか。それにはいろんな要素が必要にはなるが。北陸の地からJ1チームを出せるようにもっていけたらと思っている。
Q:カターレの山根ヘッドコーチを川崎や柏で指導している。
当時は監督と選手の間柄だった。山根が指導者になってから一緒にやったことはないが、彼のサッカー観には素晴らしいものがあると思うので協力して強いチームにしていけたらよい。
Q:J3の年々の変化をどう感じているか。
19年の藤枝は2位と勝点で並び得失点差で3位だった。その昨季と今季を比べても、かなりレベルが上がってきていると感じた。選手のレベルも、J1、J2経験のある選手がJ3にまわってきている。J2の下位とそんなに差がないレベルにJ3もきていると思う。
上位チームが下位にも負けている。実力はかなり均衡している。ただ、来季は参加チーム数が18から15に減る。試合数が減るぶん、1つ1つのゲームが大事になる。
Q:今季の2位争いが大接戦になったのは、過密日程や練習試合の自粛をはじめとするコロナ禍における特殊なレギュレーションの影響があったと思うか。
あると思う。ルールも交代枠が5に増えて特殊だった。特殊なルールをうまく使ったチームが上位に入り、昇格できたのだと思う。
Q:これまで富山を訪れた経験は。
(試合以外に)プライベートではない。2005年、ヴェルディのコーチをしていた時に富山で合宿があったのは覚えている。静岡も魚がおいしいが、日本海の魚はおいしいなと思った。
Q:サポーターのみなさんにメッセージを。
チームだけでは勝つのはなかなか難しい。サポーターのみなさんと力を合わせて戦っていくのが大事だと思うし、そうしていかなければ目標は達成できない。ぜひチーム、サポーターで力を合わせてJ2昇格できるように頑張っていきましょう。よろしくお願いします。

(写真提供:藤枝MYFC、カターレ富山)
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