第34節 沼津×富山 富山・安達亮監督の会見コメント
- 2020/12/20
- 22:17
【第34節 沼津3―2富山 ▽得点者:前半41分・藤嵜(沼)、後半10分・佐々木陽(富)、同28分・今村(沼)、同44分・松澤(富)、後半45+3分・菅井(沼)】
●富山・安達亮監督
前半に1失点したが全体を通して沼津にややペースを握られていた。ハーフタイムに修正をかけたが点の取り合いになってしまい、最後は劇的な負け方になった。非常に残念ですね。
やろうとしていたことが思ったようにできなかったので、最後に2-2に追い付いてあわよくばもう1点とも思ったが、きょうの内容ではこの負け方もいたしかたないかなと思う。
最後に3連敗してしまったことが非常に残念。監督に就任してから3年間やってきたところが最後に出せれば良かったが、まったく出せなかったことに非常に悔いが残る。
きょうについては相手の[4-4-2]と、うちの[3-4-3]のミスマッチのところで相手にやや分があったかなと思う。我々の良い時間ももちろんあったが、もう少し自分たちのリズムで試合ができればよかった。
Q:ゲーム内容には納得がいっていないようだが、随所に選手たちのきょうにかける気持ちの強さ、監督と一緒にやってきたことを出そうという姿勢が見て取れた。
試合前から選手たちにすごく気持ちが入っているのは伝わった。しかし、今季の課題であった後ろからのビルドアップのところはノッキングしている場面が多かった。ちょっと怖がってというか。今週は積雪の影響があってあまり良い練習ができなかったので、リズムをつくるまでに時間がかかったり、まわりが見えていなかったりというシーンが多々あった。解決できている時期もあったが、この1年の課題がまた出てしまったようなシーンが続いてしまったような気がする。特に前半は硬かったというか、思ったようにボールを動かせなかったのは非常に悔いが残る。
Q:ルーキーの松澤選手が初ゴールを決めた。退任する監督へのはなむけであると同時に、彼の成長が監督からの置き土産にも感じる。
やっと爆発してくれた感じでしたね。あと佐々木陽次も。彼らは2人とも今季初得点。そういう意味で良い思いをさえてもらった。
結果として相模原が2位になり昇格すると聞いた。なんとも感慨深いですね。彼らが昇格できるのであれば、我々にももちろんチャンスがあったと正直言って思う。非常に悔しい思いと、残念な思いがある。ただ、それができなかったのは自分の責任。クラブが今年の結果を受け止め反省をしてさらに前進することを望んでいる。
Q:最後のゲームで選手たちにはどんな話をしたのか。
まず試合前は、我々に消化試合は1試合もないと伝えた。プロ選手に対し、消化試合という言葉を使う考えはわたしには一切ない。将来への1試合、未来への1試合であるという位置づけでやってほしいと話した。
試合後のロッカールームで言ったのは、ありがとう、おつかれさま。きょうに限っては納得のいく試合ではなかったとは伝えた。これを良い経験として今後のサッカー人生に生かしてくれと、そういう当たり前の話しかできていない。
Q:コロナ禍における異例のシーズンだった。改めて振り返っての感想を聞かせてほしい。
感想をひと言にまとめるなら、自分のやりたい、目指しているサッカーが思うようにできなかった。その理由がコロナ禍なのか、何の影響を受けてのものなのかは分からない。いろんな要素があると思う。目指しているものとは、実際の試合内容には差があったと思う。
数試合は納得できるゲームがあったが、1年を通して考えると、まったく内容も結果も残念なシーズンだった。
コロナ禍でのシーズンを、いろんな人の力を借りて1年を終えられたことに非常に感謝している。たくさんの方に自分も助けられた。富山での3年間やれて、お世話になった方が本当にたくさんいる。その人たちには「本当にありがとうございました」という気持ちでいっぱい。
Q:就任からの3年弱を振り返って攻撃的なサッカーはどの程度できたと感じているか。
1シーズン目は途中からだったがチームを右肩上がりにできたと思う。2シーズン目は自分の思うような内容の試合が多く、結果こそはもう一歩だったがJ3で間違いなく上位を争えるチームをつくれた。3シーズン目はメンバーが入れ替わったり、ほかのチームが力を付けたりしたので簡単には勝てないだろうと思っていたが、コロナがあってイレギュラーなシーズンで、自分のやりたいような試合はなかなかできなかった。1、2年目は積み上げられたが、3年目はできなかった。攻撃的なサッカーを掲げていたが、今季はそういうゲームが数多くはできなかったというのが事実かな。
Q:得点数は昨年並みだった。その一方で失点が増えた。
守備については自分たちのミスで失点するケースが前半戦では多かった。きょうの失点のように、最後で粘り切れないとか、最後の最後で力負けしてしまうとか。ゴール前で体を張れないとか。完全に崩されたわけではないが、あと一歩のところがあった。守備のところは今後の課題としてチームのほうで成長していってほしい。
攻撃では昨シーズンと同じくらいの得点が取れたが、ゲームを決める得点が足りなかったかなという印象。きょうも2点は奪ったが、追い付くための2点だった。先制点や逆転ゴールなら違うのだが。そういうかたちだと勝つのは難しいと思う。
Q:サポーターをはじめ富山のみなさんには何を伝えたい。クラブの今後への期待は。
3年間お世話になりました。ありがとうございます。
どこのカテゴリーにあっても各クラブそれぞれに事情があり、カターレにも難しいところがあると思うが、年々きちんとチーム力やクラブ力が積み上がっていく仕組みを早くつくれたらよい。わたしが就任してからも1年目より2年目は良かった。2年目から3年目は自分の力が足りなかったのもあるが、明らかにパフォーマンスが落ちてしまった。
そうならないように、何とかずっと右肩上がりに成長していくチームとクラブをつくっていってほしい。サポーターとクラブの関係者には、今季でJ2に昇格するという目標を達成できず申し訳ない。そして今まで支えていただきありがとうございました。この2つの言葉しか今は見つからない。
●富山・安達亮監督
前半に1失点したが全体を通して沼津にややペースを握られていた。ハーフタイムに修正をかけたが点の取り合いになってしまい、最後は劇的な負け方になった。非常に残念ですね。
やろうとしていたことが思ったようにできなかったので、最後に2-2に追い付いてあわよくばもう1点とも思ったが、きょうの内容ではこの負け方もいたしかたないかなと思う。
最後に3連敗してしまったことが非常に残念。監督に就任してから3年間やってきたところが最後に出せれば良かったが、まったく出せなかったことに非常に悔いが残る。
きょうについては相手の[4-4-2]と、うちの[3-4-3]のミスマッチのところで相手にやや分があったかなと思う。我々の良い時間ももちろんあったが、もう少し自分たちのリズムで試合ができればよかった。
Q:ゲーム内容には納得がいっていないようだが、随所に選手たちのきょうにかける気持ちの強さ、監督と一緒にやってきたことを出そうという姿勢が見て取れた。
試合前から選手たちにすごく気持ちが入っているのは伝わった。しかし、今季の課題であった後ろからのビルドアップのところはノッキングしている場面が多かった。ちょっと怖がってというか。今週は積雪の影響があってあまり良い練習ができなかったので、リズムをつくるまでに時間がかかったり、まわりが見えていなかったりというシーンが多々あった。解決できている時期もあったが、この1年の課題がまた出てしまったようなシーンが続いてしまったような気がする。特に前半は硬かったというか、思ったようにボールを動かせなかったのは非常に悔いが残る。
Q:ルーキーの松澤選手が初ゴールを決めた。退任する監督へのはなむけであると同時に、彼の成長が監督からの置き土産にも感じる。
やっと爆発してくれた感じでしたね。あと佐々木陽次も。彼らは2人とも今季初得点。そういう意味で良い思いをさえてもらった。
結果として相模原が2位になり昇格すると聞いた。なんとも感慨深いですね。彼らが昇格できるのであれば、我々にももちろんチャンスがあったと正直言って思う。非常に悔しい思いと、残念な思いがある。ただ、それができなかったのは自分の責任。クラブが今年の結果を受け止め反省をしてさらに前進することを望んでいる。
Q:最後のゲームで選手たちにはどんな話をしたのか。
まず試合前は、我々に消化試合は1試合もないと伝えた。プロ選手に対し、消化試合という言葉を使う考えはわたしには一切ない。将来への1試合、未来への1試合であるという位置づけでやってほしいと話した。
試合後のロッカールームで言ったのは、ありがとう、おつかれさま。きょうに限っては納得のいく試合ではなかったとは伝えた。これを良い経験として今後のサッカー人生に生かしてくれと、そういう当たり前の話しかできていない。
Q:コロナ禍における異例のシーズンだった。改めて振り返っての感想を聞かせてほしい。
感想をひと言にまとめるなら、自分のやりたい、目指しているサッカーが思うようにできなかった。その理由がコロナ禍なのか、何の影響を受けてのものなのかは分からない。いろんな要素があると思う。目指しているものとは、実際の試合内容には差があったと思う。
数試合は納得できるゲームがあったが、1年を通して考えると、まったく内容も結果も残念なシーズンだった。
コロナ禍でのシーズンを、いろんな人の力を借りて1年を終えられたことに非常に感謝している。たくさんの方に自分も助けられた。富山での3年間やれて、お世話になった方が本当にたくさんいる。その人たちには「本当にありがとうございました」という気持ちでいっぱい。
Q:就任からの3年弱を振り返って攻撃的なサッカーはどの程度できたと感じているか。
1シーズン目は途中からだったがチームを右肩上がりにできたと思う。2シーズン目は自分の思うような内容の試合が多く、結果こそはもう一歩だったがJ3で間違いなく上位を争えるチームをつくれた。3シーズン目はメンバーが入れ替わったり、ほかのチームが力を付けたりしたので簡単には勝てないだろうと思っていたが、コロナがあってイレギュラーなシーズンで、自分のやりたいような試合はなかなかできなかった。1、2年目は積み上げられたが、3年目はできなかった。攻撃的なサッカーを掲げていたが、今季はそういうゲームが数多くはできなかったというのが事実かな。
Q:得点数は昨年並みだった。その一方で失点が増えた。
守備については自分たちのミスで失点するケースが前半戦では多かった。きょうの失点のように、最後で粘り切れないとか、最後の最後で力負けしてしまうとか。ゴール前で体を張れないとか。完全に崩されたわけではないが、あと一歩のところがあった。守備のところは今後の課題としてチームのほうで成長していってほしい。
攻撃では昨シーズンと同じくらいの得点が取れたが、ゲームを決める得点が足りなかったかなという印象。きょうも2点は奪ったが、追い付くための2点だった。先制点や逆転ゴールなら違うのだが。そういうかたちだと勝つのは難しいと思う。
Q:サポーターをはじめ富山のみなさんには何を伝えたい。クラブの今後への期待は。
3年間お世話になりました。ありがとうございます。
どこのカテゴリーにあっても各クラブそれぞれに事情があり、カターレにも難しいところがあると思うが、年々きちんとチーム力やクラブ力が積み上がっていく仕組みを早くつくれたらよい。わたしが就任してからも1年目より2年目は良かった。2年目から3年目は自分の力が足りなかったのもあるが、明らかにパフォーマンスが落ちてしまった。
そうならないように、何とかずっと右肩上がりに成長していくチームとクラブをつくっていってほしい。サポーターとクラブの関係者には、今季でJ2に昇格するという目標を達成できず申し訳ない。そして今まで支えていただきありがとうございました。この2つの言葉しか今は見つからない。
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