第33節 富山×今治 マッチレポート■攻撃サッカー実らず。失点かさみ無念
- 2020/12/14
- 22:15
【第33節 富山1―3今治 ▽得点者:前半27分・ミネイロ、同35分・園田(以上今)、後半6分・大谷(富)、同17分・林(今)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
ホーム最終戦を飾れなかった。2点差での敗北は鳥取戦の2度に続き今季3度目。安達亮監督は「1年の総まとめの良い試合ができたらよかったが、今季を象徴するような悪い負け方をしてしまった」と振り返った。
昇格が消えた4日前の前節・熊本戦から先発を9人入れ替えた。フォーメーションも[3-4-2-1]から[4-4-2]に変更。不振に陥っていた9月27日の第18節・相模原戦以来だ。3バックにしてから守りは安定したが、後ろで人数が余り気味になり攻撃に迫力がでないのが悩みだった。ホーム最後の試合で、目指してきた攻撃的なサッカーをもう一度表現するのが狙いだった。
その思いや出番が巡ってきた選手たちの意欲が表れ、立ち上がりから何度もチャンスをつくってゴールに迫った。10分にCKからの流れでクロスにDF田中佑昌が頭で合わせる。14分にはMF佐々木陽次のスルーパスで左から裏に抜けたFW大野耀平がシュートまで持ち込み、16分には大野が粘って起点となり佐々木陽が右から際どいシュートを放った。シュートは前半だけで10本。しかし得点が挙がらなかった。
逆に飲水タイム明けの27分に失点。今治のFW澤上竜二が裏への浮き球のパスをペナルティーエリア中央のFWレオ・ミネイロに落とし、ミネイロが落ち着いてゴールネットを揺らした。今治は35分にも左FKからDF園田拓也が頭で合わせて2点目を奪った。
カターレはハーフタイムにFW武颯とFW大谷駿斗を投入。後半冒頭のカウンターからのピンチをGK齋藤和希の好セーブでしのぐと、同6分に前回の今治戦(第11節)以来となる大谷の今季2点目で1点を返す。自陣左からロングカウンターを発動してMF宮城天からのスルーパスで裏に抜けてGKの頭上に突き刺した。
流れはカターレに傾き、今治の縦横にコンパクトな守備ブロックをサイドチェンジも交えながら揺さぶり同点を目指す。しかし同17分に再び失点。前からボールを奪いにいったところを外されて中央からセンターバック2人の間をスルーパスで抜かれ、今治のFW林誠道がGK齋藤と1対1に。DF川﨑裕大がゴールイン寸前のボールをかき出して一旦はしのいだが、こぼれ球を右で拾われてクロスから林にヘディングシュートを決められた。
攻め切れず、相手に裏を狙われて失点するのは今季の悪いパターン。その後は何度かチャンスをつくったが、守りの堅い今治を崩し切れず得点を奪えなかった。
今治は今季初の3連勝。2位の長野が引き分けて昇格の可能性は消えたが、リュイス・プラナグマ監督はカターレに前半戦で完敗した借りを返して満足そう。「我々は後期に前期よりも多くポイントを取っている。経験を積んでチームとして良くなった。FC今治の歴史をつくっている」と話した。
試合後にはカターレ側のゴール裏に、クラブ経営の在り方などを批判する横断幕がいくつも掲げられた。
今季への期待が大きかったぶん、結果に対する失望感はあるだろう。しかし、チームが一時期のどん底からはい上がり、最後まで昇格を争って見せ場をつくったのも事実だ。ホーム最終戦を意見表明の機会として横断幕を掲げた人たちにも選手をねぎらう気持ちがあったと信じたい。
安達監督の退任が試合翌日の14日に発表された。黒部光昭強化部長に続き、2018年5月から指揮してチーム力を上げてきた安達監督も去ることで来季に向けたチームづくりは事実上白紙からのスタートになる。
※ハイライト映像(J公式サイト)
ホーム最終戦を飾れなかった。2点差での敗北は鳥取戦の2度に続き今季3度目。安達亮監督は「1年の総まとめの良い試合ができたらよかったが、今季を象徴するような悪い負け方をしてしまった」と振り返った。
昇格が消えた4日前の前節・熊本戦から先発を9人入れ替えた。フォーメーションも[3-4-2-1]から[4-4-2]に変更。不振に陥っていた9月27日の第18節・相模原戦以来だ。3バックにしてから守りは安定したが、後ろで人数が余り気味になり攻撃に迫力がでないのが悩みだった。ホーム最後の試合で、目指してきた攻撃的なサッカーをもう一度表現するのが狙いだった。
その思いや出番が巡ってきた選手たちの意欲が表れ、立ち上がりから何度もチャンスをつくってゴールに迫った。10分にCKからの流れでクロスにDF田中佑昌が頭で合わせる。14分にはMF佐々木陽次のスルーパスで左から裏に抜けたFW大野耀平がシュートまで持ち込み、16分には大野が粘って起点となり佐々木陽が右から際どいシュートを放った。シュートは前半だけで10本。しかし得点が挙がらなかった。
逆に飲水タイム明けの27分に失点。今治のFW澤上竜二が裏への浮き球のパスをペナルティーエリア中央のFWレオ・ミネイロに落とし、ミネイロが落ち着いてゴールネットを揺らした。今治は35分にも左FKからDF園田拓也が頭で合わせて2点目を奪った。
カターレはハーフタイムにFW武颯とFW大谷駿斗を投入。後半冒頭のカウンターからのピンチをGK齋藤和希の好セーブでしのぐと、同6分に前回の今治戦(第11節)以来となる大谷の今季2点目で1点を返す。自陣左からロングカウンターを発動してMF宮城天からのスルーパスで裏に抜けてGKの頭上に突き刺した。
流れはカターレに傾き、今治の縦横にコンパクトな守備ブロックをサイドチェンジも交えながら揺さぶり同点を目指す。しかし同17分に再び失点。前からボールを奪いにいったところを外されて中央からセンターバック2人の間をスルーパスで抜かれ、今治のFW林誠道がGK齋藤と1対1に。DF川﨑裕大がゴールイン寸前のボールをかき出して一旦はしのいだが、こぼれ球を右で拾われてクロスから林にヘディングシュートを決められた。
攻め切れず、相手に裏を狙われて失点するのは今季の悪いパターン。その後は何度かチャンスをつくったが、守りの堅い今治を崩し切れず得点を奪えなかった。
今治は今季初の3連勝。2位の長野が引き分けて昇格の可能性は消えたが、リュイス・プラナグマ監督はカターレに前半戦で完敗した借りを返して満足そう。「我々は後期に前期よりも多くポイントを取っている。経験を積んでチームとして良くなった。FC今治の歴史をつくっている」と話した。
試合後にはカターレ側のゴール裏に、クラブ経営の在り方などを批判する横断幕がいくつも掲げられた。
今季への期待が大きかったぶん、結果に対する失望感はあるだろう。しかし、チームが一時期のどん底からはい上がり、最後まで昇格を争って見せ場をつくったのも事実だ。ホーム最終戦を意見表明の機会として横断幕を掲げた人たちにも選手をねぎらう気持ちがあったと信じたい。
安達監督の退任が試合翌日の14日に発表された。黒部光昭強化部長に続き、2018年5月から指揮してチーム力を上げてきた安達監督も去ることで来季に向けたチームづくりは事実上白紙からのスタートになる。
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