第26節 岐阜×富山 マッチレポート■終盤の猛攻実らず。今季初スコアレスドロー
- 2020/11/09
- 10:55
【第26節 岐阜0―0富山 ▽得点者:なし】
※ハイライト映像(J公式サイト)
終了間際の猛攻も実らず今季初のスコアレスドロー。MF宮城天のボレーシュートが右ポストに弾かれ、アディショナルタイムの決定機ではFW武颯のシュートがGKに阻まれた。
5日前の前節・鹿児島戦から先発5人を入れ替えてスタートした。
岐阜がホームの勢いを感じさせる立ち上がりをみせて前半は押し気味に進めた。9月22日の対戦に比べても寄せに厳しさがあり、奪ったボールをチャンスに結び付けた。ロングボールを多めに使い、FW前田遼一をターゲットにするだけでなく、カターレが引いて守っている状況でもDFラインからの浮き球で裏を狙う。右サイドハーフ町田ブライトがスピードとパワーをみせて切り込み役を担った。
10分にMF川西翔太がペナルティーエリア右へ町田とのワンツーで進入し、GK岡大生と至近距離で1対1になる。カターレは岡の好セーブでしのいだ。
20分を過ぎるとカターレもビルドアップして敵陣に入るようになり、互角の展開に。ただ、ゴールに迫るシーンは岐阜のほうが多く、30分にゴール前のこぼれ球からDF柳澤亘がフリーでミドルシュートを放ち、35分にはロングボールのこぼれ球を町田が拾ってGKを交わして決めにかかるシーンがあった。
ハーフタイムを挟んで後半はカターレが主導権を掌握した。ピッチの幅を大きく使って揺さぶりながら相手を押し込む時間が長くなる。岐阜はキーマンの川西も下がって守らざるを得なくなった。守りでも前田へのロングボールや町田のドリブルへの粘り強い対応が功を奏して相手の攻めが単発で終わるようになった。
それでも飲水タイムまでに得点は生まれず終盤に突入。互いに交代選手を入れて勝点3を目指したが上回ったのはカターレのほうだった。相手の足が止まり始め、後半31分に投入された宮城を中心に次々と好機をつくった。同40分にMF碓井鉄平の右からのクロスを宮城がダイレクトボレーで合わせたがわずかに外れて右ポストを直撃した。
その後も波状攻撃を続けて5分のアディショナルタイムへ。ロングボールをペナルティーエリア内でDF林堂眞が落として武が決定機を迎えたが、この日当たっていた岐阜GKパク・ソンスがまたも立ちはだかる。ラストプレーとなった左CKにはGK岡も攻撃参加したが相手にクリアされて終了し、何人もの選手がその場に膝を落とした。
4試合連続の無失点は2008年のJFL時代も含めたクラブタイ記録。Jリーグ参入初年だった09年J2第10~13節以来2度目のことだ。DF川﨑裕大は「前からプレスにいきながら、しっかりブロックを組んで、相手にボールを動かされてもクロスやシュートのブロックができている。全員で体を張れている」と話す。ミスがあっても互いにカバーしながら守り切っており、慌てずにゲームを進められている。
一方の攻撃は5試合ぶり今季6度目の無得点に終わったが、終盤の攻めにはゴールをこじ開けようという執念が感じられた。シュート数は15本(岐阜6本)で後半だけで11本を放っている。安達亮監督はまだ上積みがあると考えており、「もう少し全体的に流動的にボールを動かせたらもっとチャンスはつくれた。ミスマッチになっていたワイドとシャドーにうまくボールを入れたかったが、単調だったり、ボールを動かすテンポが遅かったりしたかな」と振り返った。
今節を終えて2位が熊本から長野に入れ替わり、カターレと2位との勝点差は残り8試合で「8」に縮まった。4連勝してあと2つ縮めたかったが戦いは続く。今回のような緊迫したゲームをものにする力強さを示していきたい。
◇J3上位の今後の対戦(赤字は直接対決)
※第27~29節、第31~33節が3連戦
1秋田62 岐G富 熊 今鳥相 鹿
2長野46 讃鳥沼 今 YG岐 岩
3熊本46 藤今C 秋 岩富讃 鳥
4相模45 C岩鹿 鳥 八沼秋 今
5岐阜43 秋C藤 讃 鳥八長 G
6鳥取41 岩長八 相 岐秋福 熊
7今治40 Y熊福 長 秋岩富 相
7鹿児40 沼讃相 岩 福YG 秋
9富山38 福八秋 C 讃熊今 沼
(第26節終了時。順位、クラブ名、勝点、今後の対戦順)
※ハイライト映像(J公式サイト)
終了間際の猛攻も実らず今季初のスコアレスドロー。MF宮城天のボレーシュートが右ポストに弾かれ、アディショナルタイムの決定機ではFW武颯のシュートがGKに阻まれた。
5日前の前節・鹿児島戦から先発5人を入れ替えてスタートした。
岐阜がホームの勢いを感じさせる立ち上がりをみせて前半は押し気味に進めた。9月22日の対戦に比べても寄せに厳しさがあり、奪ったボールをチャンスに結び付けた。ロングボールを多めに使い、FW前田遼一をターゲットにするだけでなく、カターレが引いて守っている状況でもDFラインからの浮き球で裏を狙う。右サイドハーフ町田ブライトがスピードとパワーをみせて切り込み役を担った。
10分にMF川西翔太がペナルティーエリア右へ町田とのワンツーで進入し、GK岡大生と至近距離で1対1になる。カターレは岡の好セーブでしのいだ。
20分を過ぎるとカターレもビルドアップして敵陣に入るようになり、互角の展開に。ただ、ゴールに迫るシーンは岐阜のほうが多く、30分にゴール前のこぼれ球からDF柳澤亘がフリーでミドルシュートを放ち、35分にはロングボールのこぼれ球を町田が拾ってGKを交わして決めにかかるシーンがあった。
ハーフタイムを挟んで後半はカターレが主導権を掌握した。ピッチの幅を大きく使って揺さぶりながら相手を押し込む時間が長くなる。岐阜はキーマンの川西も下がって守らざるを得なくなった。守りでも前田へのロングボールや町田のドリブルへの粘り強い対応が功を奏して相手の攻めが単発で終わるようになった。
それでも飲水タイムまでに得点は生まれず終盤に突入。互いに交代選手を入れて勝点3を目指したが上回ったのはカターレのほうだった。相手の足が止まり始め、後半31分に投入された宮城を中心に次々と好機をつくった。同40分にMF碓井鉄平の右からのクロスを宮城がダイレクトボレーで合わせたがわずかに外れて右ポストを直撃した。
その後も波状攻撃を続けて5分のアディショナルタイムへ。ロングボールをペナルティーエリア内でDF林堂眞が落として武が決定機を迎えたが、この日当たっていた岐阜GKパク・ソンスがまたも立ちはだかる。ラストプレーとなった左CKにはGK岡も攻撃参加したが相手にクリアされて終了し、何人もの選手がその場に膝を落とした。
4試合連続の無失点は2008年のJFL時代も含めたクラブタイ記録。Jリーグ参入初年だった09年J2第10~13節以来2度目のことだ。DF川﨑裕大は「前からプレスにいきながら、しっかりブロックを組んで、相手にボールを動かされてもクロスやシュートのブロックができている。全員で体を張れている」と話す。ミスがあっても互いにカバーしながら守り切っており、慌てずにゲームを進められている。
一方の攻撃は5試合ぶり今季6度目の無得点に終わったが、終盤の攻めにはゴールをこじ開けようという執念が感じられた。シュート数は15本(岐阜6本)で後半だけで11本を放っている。安達亮監督はまだ上積みがあると考えており、「もう少し全体的に流動的にボールを動かせたらもっとチャンスはつくれた。ミスマッチになっていたワイドとシャドーにうまくボールを入れたかったが、単調だったり、ボールを動かすテンポが遅かったりしたかな」と振り返った。
今節を終えて2位が熊本から長野に入れ替わり、カターレと2位との勝点差は残り8試合で「8」に縮まった。4連勝してあと2つ縮めたかったが戦いは続く。今回のような緊迫したゲームをものにする力強さを示していきたい。
◇J3上位の今後の対戦(赤字は直接対決)
※第27~29節、第31~33節が3連戦
1秋田62 岐G富 熊 今鳥相 鹿
2長野46 讃鳥沼 今 YG岐 岩
3熊本46 藤今C 秋 岩富讃 鳥
4相模45 C岩鹿 鳥 八沼秋 今
5岐阜43 秋C藤 讃 鳥八長 G
6鳥取41 岩長八 相 岐秋福 熊
7今治40 Y熊福 長 秋岩富 相
7鹿児40 沼讃相 岩 福YG 秋
9富山38 福八秋 C 讃熊今 沼
(第26節終了時。順位、クラブ名、勝点、今後の対戦順)
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