【第24節vs長野プレビュー】反撃開始へ大勝負
- 2020/10/29
- 15:58
アウェイで2位の長野と対戦する。今節を含めて残りは11試合。9月以降、苦しい日々が続いてきたが、今シーズンの取り組みの成否はまだ決していない。長野戦をターニングポイントにして逆転劇の幕を上げよう。
昇格争いは風雲急を告げている。首位・秋田は16勝7分の勝点55で独走状態を固めているが、2位争いは長野と3位・熊本、4位・相模原が勝点42で並び、7位・鳥取までが勝点5差以内にひしめいている。10位のカターレもこれだけ負けがこみながら同11差にとどまっており、あきらめるのはまだ早い。
混戦を招いているのは上位勢の足踏み。J3全体のレベルアップ、チーム力の拮抗が要因であるのは間違いない。さらには「リーグ戦も後半になると、力の差が勝敗に表れにくくなる。(守備重視に転換するなど)現実的な戦いを選ぶチームが増えてくるし、お互いの手の内が分かった中での戦いになると勝つ方がひとつだけだと難しくなる」というのが安達亮監督の見方だ。各チームが抜け出すための方策を模索している中、先んじて答えを見つけて勢いに乗れたならカターレにもチャンスが巡ってくるかもしれない。
長野は攻守のバランスがとれている。総失点18は秋田の7に次ぐリーグ2位タイの少なさ。得点もリーグ6位の35点を挙げており、得失点差は同2位。得点は37だが失点も31と多いカターレとの差が数字に表れている。これが成績の安定にもつながっており、今季はまだ連敗が一度もない。前節の福島戦は終了間際に失点して4試合ぶりに敗れており、カターレは彼らに続けて黒星を付けるというハードルも飛び越えなければならない。
強みとする守りは、果敢なハイプレスと自陣でブロックを築く時のメリハリが効いている。被シュート数はリーグ最少の120本で、同2位・今治の164本を大きく引き離しているほど(カターレ205本)。豊富な運動量と球際の強さをベースにして相手にチャンスを与えない守りを展開しており、隙を見つけるのが難しい。
攻撃パターンにも偏りがなく、速攻、遅攻、セットプレーでいずれも得点を奪う力がある。ロングボールをルーキーの大型FW吉田伊吹に当てて2列目のMF三田尚希やMF東浩史が絡む。DF水谷拓磨らサイドバックからのクロスも鋭い。
カターレは1-1で引き分けた6月28日の開幕戦で、長野の長いボールを使った力攻めから何度かピンチを迎えており、ボールが相手陣深くにあっても油断ができない。その試合では、東がカターレ陣でパスミスを誘って同点ゴールを挙げている。好選手がそろう長野にあっても攻撃における彼の存在感は特別。コンビネーションでも軸になるケースが多いため厳しいマークが必要だろう。
被シュート最少の長野に対し、リーグ最多のシュート262本を放っているのがカターレだ(第23節終了時点。2位は福島247本。長野208本)。先週の3連戦において岩手戦で15本、八戸戦で28本、YS横浜戦で15本を記録してトップに躍り出た。シュート機会が増えているのは良い傾向。対戦相手のレベルが1段階上がる今節どれだけチャンスを創出できるか楽しみだ。

野芝が枯れて冬芝が生えそろっているコートとのコントラストがはっきり。
秋の深まりを感じます。
昇格争いは風雲急を告げている。首位・秋田は16勝7分の勝点55で独走状態を固めているが、2位争いは長野と3位・熊本、4位・相模原が勝点42で並び、7位・鳥取までが勝点5差以内にひしめいている。10位のカターレもこれだけ負けがこみながら同11差にとどまっており、あきらめるのはまだ早い。
混戦を招いているのは上位勢の足踏み。J3全体のレベルアップ、チーム力の拮抗が要因であるのは間違いない。さらには「リーグ戦も後半になると、力の差が勝敗に表れにくくなる。(守備重視に転換するなど)現実的な戦いを選ぶチームが増えてくるし、お互いの手の内が分かった中での戦いになると勝つ方がひとつだけだと難しくなる」というのが安達亮監督の見方だ。各チームが抜け出すための方策を模索している中、先んじて答えを見つけて勢いに乗れたならカターレにもチャンスが巡ってくるかもしれない。
長野は攻守のバランスがとれている。総失点18は秋田の7に次ぐリーグ2位タイの少なさ。得点もリーグ6位の35点を挙げており、得失点差は同2位。得点は37だが失点も31と多いカターレとの差が数字に表れている。これが成績の安定にもつながっており、今季はまだ連敗が一度もない。前節の福島戦は終了間際に失点して4試合ぶりに敗れており、カターレは彼らに続けて黒星を付けるというハードルも飛び越えなければならない。
強みとする守りは、果敢なハイプレスと自陣でブロックを築く時のメリハリが効いている。被シュート数はリーグ最少の120本で、同2位・今治の164本を大きく引き離しているほど(カターレ205本)。豊富な運動量と球際の強さをベースにして相手にチャンスを与えない守りを展開しており、隙を見つけるのが難しい。
攻撃パターンにも偏りがなく、速攻、遅攻、セットプレーでいずれも得点を奪う力がある。ロングボールをルーキーの大型FW吉田伊吹に当てて2列目のMF三田尚希やMF東浩史が絡む。DF水谷拓磨らサイドバックからのクロスも鋭い。
カターレは1-1で引き分けた6月28日の開幕戦で、長野の長いボールを使った力攻めから何度かピンチを迎えており、ボールが相手陣深くにあっても油断ができない。その試合では、東がカターレ陣でパスミスを誘って同点ゴールを挙げている。好選手がそろう長野にあっても攻撃における彼の存在感は特別。コンビネーションでも軸になるケースが多いため厳しいマークが必要だろう。
被シュート最少の長野に対し、リーグ最多のシュート262本を放っているのがカターレだ(第23節終了時点。2位は福島247本。長野208本)。先週の3連戦において岩手戦で15本、八戸戦で28本、YS横浜戦で15本を記録してトップに躍り出た。シュート機会が増えているのは良い傾向。対戦相手のレベルが1段階上がる今節どれだけチャンスを創出できるか楽しみだ。

野芝が枯れて冬芝が生えそろっているコートとのコントラストがはっきり。
秋の深まりを感じます。
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