第23節 富山×YS横浜 マッチレポート■後半一気。ホームで6週間ぶり勝利
- 2020/10/25
- 07:41
【第23節 富山3―0YS横浜 ▽得点者:後半11分・柳下、同22分・平松、同32分・平松(以上富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
開始前にバックスタンド側に虹がかかったのもつかの間、冷たい雨が降り続く中でのゲームになった。両チームともうまくかみ合わない時間が長くて我慢を要する展開だったが、後半に流れをつかんだカターレが決定力をみせつけて4試合ぶりの勝利を手にした。
中2日のカターレは水曜の八戸戦から先発を8人入れ替えた。ただ、1週間前の岩手戦とも顔ぶれは4人異なる。ルーキーのFW松澤彰が7月15日の第4節・秋田戦以来、DF戸根一誓とMF馬渡隼暉が2試合連続してスタメンに起用された。
前半はYS横浜の可変式フォーメーションへの対応に手間どり、ボールを持ちながら攻撃を繰り出すシーンは少なかった。
YS横浜は前節で熊本を無失点に抑えたやり方を継続したようだ。しっかり守るための[5-3-2]を基本とし、攻撃時はスリーバックの中央が前に位置して中盤ダイヤモンドの[4-4-2]になる。さらに中盤が流動的にポジションを変えるため、意図的なかたちでボールを奪うことがなかなかできなかった。
それでも前半のうちにカウンターアタックから得点機が2度あった。開始3分にMF椎名伸志が相手陣右でボールを奪い、パスを受けたFW平松宗が抜け出してシュートを放ったがYS横浜の20歳GK大内一生に阻まれる。前半42分には中盤で平松が競り、松澤のパスから椎名がゴールに向かって突進したがシュートがわずかに左に外れた。
一方のYS横浜も攻撃の組み立てがもうひとつ。カターレに比べてボールを持つ時間はつくってシュートを5本放ったがゴールに迫るシーンは少なかった。この日は中盤の要であるMF土館賢人が警告の累積による出場停止で、J3通算出場数1位(207試合)のベテランMF吉田明生も欠場。DF陣にも負傷による離脱があったようで、これらの影響が小さくなかったと考えられる。
後半は守りを修正したカターレが高い位置からプレスをかけて攻勢に入り、同11分に先制点を奪った。カウンターを狙った相手の縦パスをカットした戸根がすかさず松澤へ縦パスを送る。右サイドを駆け上がるDF柳下大樹に松澤がフリックで合わせて好機を迎え、柳下が独力で角度のない位置から決め切った。
同22分に平松がPKを決めてリードを広げた。PKは相手ゴール前の連動した守りから生まれている。平松がスイッチ役となり、松澤、椎名、稲葉が絡んでボールを奪って右へ展開。柳下が入れたグラウンダーのクロスに合わせに行った椎名が倒された。
同32分には再び平松が3点目。直前に投入されたDF松原優吉が自陣左から、後ろからのパスを迎えに行きながらワンタッチで大きく裏へ送り、呼応して抜け出した平松がきっちり決めた。4点目こそ奪えなかったが、4連敗が始まる前の9月12日の第15節・G大阪U-23戦以来9試合ぶりに無失点で終え、そのゲーム以来となるホーム勝利を飾った。
中2日続きのホーム3連戦は1勝1分1敗。選手24人が出場して総力戦で乗り切り、最後は白星で締めくくった。10月31日の次節・長野戦から始まる上位勢との3連戦が楽しみだ。

※ハイライト映像(J公式サイト)
開始前にバックスタンド側に虹がかかったのもつかの間、冷たい雨が降り続く中でのゲームになった。両チームともうまくかみ合わない時間が長くて我慢を要する展開だったが、後半に流れをつかんだカターレが決定力をみせつけて4試合ぶりの勝利を手にした。
中2日のカターレは水曜の八戸戦から先発を8人入れ替えた。ただ、1週間前の岩手戦とも顔ぶれは4人異なる。ルーキーのFW松澤彰が7月15日の第4節・秋田戦以来、DF戸根一誓とMF馬渡隼暉が2試合連続してスタメンに起用された。
前半はYS横浜の可変式フォーメーションへの対応に手間どり、ボールを持ちながら攻撃を繰り出すシーンは少なかった。
YS横浜は前節で熊本を無失点に抑えたやり方を継続したようだ。しっかり守るための[5-3-2]を基本とし、攻撃時はスリーバックの中央が前に位置して中盤ダイヤモンドの[4-4-2]になる。さらに中盤が流動的にポジションを変えるため、意図的なかたちでボールを奪うことがなかなかできなかった。
それでも前半のうちにカウンターアタックから得点機が2度あった。開始3分にMF椎名伸志が相手陣右でボールを奪い、パスを受けたFW平松宗が抜け出してシュートを放ったがYS横浜の20歳GK大内一生に阻まれる。前半42分には中盤で平松が競り、松澤のパスから椎名がゴールに向かって突進したがシュートがわずかに左に外れた。
一方のYS横浜も攻撃の組み立てがもうひとつ。カターレに比べてボールを持つ時間はつくってシュートを5本放ったがゴールに迫るシーンは少なかった。この日は中盤の要であるMF土館賢人が警告の累積による出場停止で、J3通算出場数1位(207試合)のベテランMF吉田明生も欠場。DF陣にも負傷による離脱があったようで、これらの影響が小さくなかったと考えられる。
後半は守りを修正したカターレが高い位置からプレスをかけて攻勢に入り、同11分に先制点を奪った。カウンターを狙った相手の縦パスをカットした戸根がすかさず松澤へ縦パスを送る。右サイドを駆け上がるDF柳下大樹に松澤がフリックで合わせて好機を迎え、柳下が独力で角度のない位置から決め切った。
同22分に平松がPKを決めてリードを広げた。PKは相手ゴール前の連動した守りから生まれている。平松がスイッチ役となり、松澤、椎名、稲葉が絡んでボールを奪って右へ展開。柳下が入れたグラウンダーのクロスに合わせに行った椎名が倒された。
同32分には再び平松が3点目。直前に投入されたDF松原優吉が自陣左から、後ろからのパスを迎えに行きながらワンタッチで大きく裏へ送り、呼応して抜け出した平松がきっちり決めた。4点目こそ奪えなかったが、4連敗が始まる前の9月12日の第15節・G大阪U-23戦以来9試合ぶりに無失点で終え、そのゲーム以来となるホーム勝利を飾った。
中2日続きのホーム3連戦は1勝1分1敗。選手24人が出場して総力戦で乗り切り、最後は白星で締めくくった。10月31日の次節・長野戦から始まる上位勢との3連戦が楽しみだ。

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