第12節 富山×八戸 マッチレポート■シュート28本も1点止まりで分ける
- 2020/10/22
- 10:01
【第12節 富山1―1八戸 ▽得点者:後半9分・武(富)、同30分・上形(八)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
苦しんでいる両チームの対戦は痛み分けに終わった。カターレは28本ものシュートを放って数多くの得点チャンスをつくったが1点止まり。イージーミスからピンチを招いて八戸のシュート精度の低さに助けられたシーンも多かった。どちらも本調子ではないことは明らかだったが、ともに選手たちは必死にゴールに向かい、守ろうとした。勝点1を薬にして次節はもう一歩前に進みたい。
カターレは3日前の前節から先発を10人入れ替えた。MF佐々木陽次がけがから復帰して7月15日の第4節・秋田戦以来の出場を果たし、MF馬渡隼暉は今季初先発でスリーバックの右に入った。
スリーバックの中央で起用されたMFルーカス・ダウベルマンも7月29日の第7節・藤枝戦以来の先発だった。今季は新型コロナウイルスの影響で練習試合がまったく行えていない。過密日程や感染予防のため対戦がJクラブ同士に制限されているからだ。DF戸根一誓を含む最終ラインの3人が普段のように落ち着いてパスを回せるかどうかは未知数で、ゲームへの入りがポイントになると安達亮監督はみていた。
八戸が引き気味にスタートしたことでスムーズに立ち上がり、ペースをつかんだかに見えたが、飲水タイムが明けてから雲行きが怪しくなった。28分にダウベルマンがボールを奪われてピンチに陥り、前カターレMF佐藤和樹のシュートを浴びる。31分にも自陣でのパスミスから八戸のFW上形洋介が際どいシュートを放った。ミスをみんなでカバーしながら前半を無失点で粘ったことは評価できるだろう。
一方で攻撃は佐々木陽が入った効果がてきめんに表れて数多くチャンスをつくった。彼がスペースを見つけては入り込んでパスを受けるさまは、かつての背番号7朝日大輔のプレーを想起させた。時には裏に走り、自ら積極的にシュートも狙った。
シュート数は前半から13本を数え、対する八戸も10本を放つという、めったに見られないスタッツが残った45分だった。
先制点は後半9分、カターレのほうに挙がった。左ウイングバック田中佑昌の右足からのクロスにFW武颯がDFに寄せられながらも頭で合わせて今季6点目を決めた。追加点を狙ってさらに攻め立て、同16分には佐々木陽のノールックパスでMF池髙暢希がゴール正面でフリーになる決定機があったが、左足シュートが八戸GK花田力にセーブされた。
カターレが2点目をうかがう展開で時計が進む。相手に押し込まれそうになる場面もあったが、この日はFW大野耀平がDFを背負いながらクリアボールを収めてファウルをもらいチームをよく助けた。
しかし同30分にPKから失点した。八戸は左サイドでボールを奪ったMF黒石貴哉が上形に縦パスを入れてチャンスを迎え、落としをもらったMF新井山祥智が再び上形へ。遅れてパスカットを試みた馬渡ともつれた上形が倒れてPKを獲得。自ら蹴り込んで同点に追い付いた。
カターレは勝ち越しを目指して攻め、アディショナルタイムにMF滝裕太のクロスをFW松澤彰が競り、こぼれ球を大野が押し込みにかったが決まらず今季4試合目の引き分けで終えた。

※ハイライト映像(J公式サイト)
苦しんでいる両チームの対戦は痛み分けに終わった。カターレは28本ものシュートを放って数多くの得点チャンスをつくったが1点止まり。イージーミスからピンチを招いて八戸のシュート精度の低さに助けられたシーンも多かった。どちらも本調子ではないことは明らかだったが、ともに選手たちは必死にゴールに向かい、守ろうとした。勝点1を薬にして次節はもう一歩前に進みたい。
カターレは3日前の前節から先発を10人入れ替えた。MF佐々木陽次がけがから復帰して7月15日の第4節・秋田戦以来の出場を果たし、MF馬渡隼暉は今季初先発でスリーバックの右に入った。
スリーバックの中央で起用されたMFルーカス・ダウベルマンも7月29日の第7節・藤枝戦以来の先発だった。今季は新型コロナウイルスの影響で練習試合がまったく行えていない。過密日程や感染予防のため対戦がJクラブ同士に制限されているからだ。DF戸根一誓を含む最終ラインの3人が普段のように落ち着いてパスを回せるかどうかは未知数で、ゲームへの入りがポイントになると安達亮監督はみていた。
八戸が引き気味にスタートしたことでスムーズに立ち上がり、ペースをつかんだかに見えたが、飲水タイムが明けてから雲行きが怪しくなった。28分にダウベルマンがボールを奪われてピンチに陥り、前カターレMF佐藤和樹のシュートを浴びる。31分にも自陣でのパスミスから八戸のFW上形洋介が際どいシュートを放った。ミスをみんなでカバーしながら前半を無失点で粘ったことは評価できるだろう。
一方で攻撃は佐々木陽が入った効果がてきめんに表れて数多くチャンスをつくった。彼がスペースを見つけては入り込んでパスを受けるさまは、かつての背番号7朝日大輔のプレーを想起させた。時には裏に走り、自ら積極的にシュートも狙った。
シュート数は前半から13本を数え、対する八戸も10本を放つという、めったに見られないスタッツが残った45分だった。
先制点は後半9分、カターレのほうに挙がった。左ウイングバック田中佑昌の右足からのクロスにFW武颯がDFに寄せられながらも頭で合わせて今季6点目を決めた。追加点を狙ってさらに攻め立て、同16分には佐々木陽のノールックパスでMF池髙暢希がゴール正面でフリーになる決定機があったが、左足シュートが八戸GK花田力にセーブされた。
カターレが2点目をうかがう展開で時計が進む。相手に押し込まれそうになる場面もあったが、この日はFW大野耀平がDFを背負いながらクリアボールを収めてファウルをもらいチームをよく助けた。
しかし同30分にPKから失点した。八戸は左サイドでボールを奪ったMF黒石貴哉が上形に縦パスを入れてチャンスを迎え、落としをもらったMF新井山祥智が再び上形へ。遅れてパスカットを試みた馬渡ともつれた上形が倒れてPKを獲得。自ら蹴り込んで同点に追い付いた。
カターレは勝ち越しを目指して攻め、アディショナルタイムにMF滝裕太のクロスをFW松澤彰が競り、こぼれ球を大野が押し込みにかったが決まらず今季4試合目の引き分けで終えた。

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