第22節 富山×岩手 マッチレポート■反撃及ばずPKの1点に泣く
- 2020/10/19
- 11:10
【第22節 富山0―1岩手 ▽得点者:後半16分・ブレンネル(岩)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
PKによる失点を最後まではね返せず0-1で敗れた。PKを与えたのは後半15分、自陣右でのボールの奪い合いから岩手にこぼれ、MF中野雅臣が蹴ったクロスが寄せていたDF川﨑裕大の右手に当たった。ペナルティーエリアのライン上の微妙な位置での判定。守りが崩された状況でもなく、失点につながったのはアンラッキーだった。
開始から守備重視の姿勢が鮮明だった岩手はリードしたことでさらに守りを固め、カターレは何度か決定的なチャンスをつくったがゴールをこじ開けられなかった。堅守速攻を徹底した岩手の勝ちパターンにはまったかたちだ。
ゲームの中で起こり得る不運を振り払うだけのパワーや勢いが今はなく再び2連敗。MF花井聖は「全員が勝ちたいと思ってやっている。生活がかかっているし、サッカー選手としてプレーし続けられるかどうかがかかっている。それをサポーターのみなさんに知ってもらうには結果を出すしかなく、そのために前向きにやるしかないと考えている」。強いカターレを再構築するには、もがき続けるしか道はない。ホーム3連戦の残る2試合で光明を見いだしたい。
堅守速攻で調子を上げている岩手に対し、先制点を与えるのはまずいと安達監督は考えていたようだ。90分間をトータルに考え、前半は失点のリスクを下げるために裏を狙うシンプルな攻撃を多めに交えるように指示していたという。MF宮城天やMF椎名伸志が走ってボールを引き出し、第4節・秋田戦以来の先発出場となったDF松原優吉のロングスローも使ってゴールを目指した。ただ、前半のシュートは3本に終わった。
対する岩手もロングスローのこぼれ球を拾ってカウンターを仕掛ける場面が何度かあったが、攻撃機会自体が少なくて1本目のシュートを放ったのが前半37分。こちらも前半のシュートは3本だった。
岩手がPKによって先制したのは後半16分。前線でキープ力を発揮しながら我慢強くプレーしていたFWブレンネルが秋田豊監督からキッカーに指名され、出場15試合目にしてJリーグ初得点を決めた。
カターレにとっては当初の計画通りに攻勢を強めようとしていた矢先の失点だった。同21分、花井とMF戸高弘貴を投入すると一気に攻撃のテンポが上がって立て続けに得点チャンスをつくった。同24分、ゴール前でパスをつないでFW平松宗が左から狙う。同27分にはワンタッチパスの連続で中央を割って平松がGKと1対1になったが好セーブに阻まれる。同30分には右からのクロスのこぼれ球をゴール前で平松が拾い、戸高がGKの股下を狙って流し込んだが岩手DF牟田雄祐がゴールイン寸前で防いだ。
終了間際の43分には右からのクロスを拾ってファーから戸高が狙い、そのこぼれ球を右から花井がシュートしてゴール左上の角に当たるシーンがあったが、無得点でタイムアップとなった。
秋田監督が試合後、「富山の攻撃のクオリティーは高かった。なんとかしのいで勝ち切ることができたが、富山の強さをまた思い知らされた」と振り返ったように、失点後の攻撃には鋭さがあり、意図した崩しで決定機と呼べるだけのチャンスを何度もつくった。花井は「相手が引いていたことを考えると、あのような攻撃は前半からもできたと思う」とし、稲葉は「厳しいところにもボールを入れ、そこで戸高選手らが前を向いて仕掛けたことでチャンスができた。そういう場面をもっと増やせるように意識してやっていきたい」と話す。手応えを糧に21日の第12節・八戸戦に向かう。
※ハイライト映像(J公式サイト)
PKによる失点を最後まではね返せず0-1で敗れた。PKを与えたのは後半15分、自陣右でのボールの奪い合いから岩手にこぼれ、MF中野雅臣が蹴ったクロスが寄せていたDF川﨑裕大の右手に当たった。ペナルティーエリアのライン上の微妙な位置での判定。守りが崩された状況でもなく、失点につながったのはアンラッキーだった。
開始から守備重視の姿勢が鮮明だった岩手はリードしたことでさらに守りを固め、カターレは何度か決定的なチャンスをつくったがゴールをこじ開けられなかった。堅守速攻を徹底した岩手の勝ちパターンにはまったかたちだ。
ゲームの中で起こり得る不運を振り払うだけのパワーや勢いが今はなく再び2連敗。MF花井聖は「全員が勝ちたいと思ってやっている。生活がかかっているし、サッカー選手としてプレーし続けられるかどうかがかかっている。それをサポーターのみなさんに知ってもらうには結果を出すしかなく、そのために前向きにやるしかないと考えている」。強いカターレを再構築するには、もがき続けるしか道はない。ホーム3連戦の残る2試合で光明を見いだしたい。
堅守速攻で調子を上げている岩手に対し、先制点を与えるのはまずいと安達監督は考えていたようだ。90分間をトータルに考え、前半は失点のリスクを下げるために裏を狙うシンプルな攻撃を多めに交えるように指示していたという。MF宮城天やMF椎名伸志が走ってボールを引き出し、第4節・秋田戦以来の先発出場となったDF松原優吉のロングスローも使ってゴールを目指した。ただ、前半のシュートは3本に終わった。
対する岩手もロングスローのこぼれ球を拾ってカウンターを仕掛ける場面が何度かあったが、攻撃機会自体が少なくて1本目のシュートを放ったのが前半37分。こちらも前半のシュートは3本だった。
岩手がPKによって先制したのは後半16分。前線でキープ力を発揮しながら我慢強くプレーしていたFWブレンネルが秋田豊監督からキッカーに指名され、出場15試合目にしてJリーグ初得点を決めた。
カターレにとっては当初の計画通りに攻勢を強めようとしていた矢先の失点だった。同21分、花井とMF戸高弘貴を投入すると一気に攻撃のテンポが上がって立て続けに得点チャンスをつくった。同24分、ゴール前でパスをつないでFW平松宗が左から狙う。同27分にはワンタッチパスの連続で中央を割って平松がGKと1対1になったが好セーブに阻まれる。同30分には右からのクロスのこぼれ球をゴール前で平松が拾い、戸高がGKの股下を狙って流し込んだが岩手DF牟田雄祐がゴールイン寸前で防いだ。
終了間際の43分には右からのクロスを拾ってファーから戸高が狙い、そのこぼれ球を右から花井がシュートしてゴール左上の角に当たるシーンがあったが、無得点でタイムアップとなった。
秋田監督が試合後、「富山の攻撃のクオリティーは高かった。なんとかしのいで勝ち切ることができたが、富山の強さをまた思い知らされた」と振り返ったように、失点後の攻撃には鋭さがあり、意図した崩しで決定機と呼べるだけのチャンスを何度もつくった。花井は「相手が引いていたことを考えると、あのような攻撃は前半からもできたと思う」とし、稲葉は「厳しいところにもボールを入れ、そこで戸高選手らが前を向いて仕掛けたことでチャンスができた。そういう場面をもっと増やせるように意識してやっていきたい」と話す。手応えを糧に21日の第12節・八戸戦に向かう。
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