第21節 G大阪U-23×富山 マッチレポート■若き俊英に屈し連勝ならず
- 2020/10/13
- 11:50
【第21節 G大阪U-23 3―2富山 ▽得点者:前半21分・中村仁郎、同38分・唐山(以上G)、後半2分・平松、同30分・平松(以上富)、同37分・唐山(G)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
2連勝を逃して完全復活の宣言は次節以降に持ち越された。
G大阪U-23がフォーメーションを前節の[3-5-2]から[4-4-2]に変えてきた。今季は何度か4バックでも戦っており、この日のメンバーの特長を考えて選択したそうだ。3試合連続して[3-4-2-1]で臨んだカターレ側はミスマッチが生じる分、攻撃面でボールを動かしやすいと考えたという。しかし逆に流動的に動き回りながらDFの背後を狙う相手アタッカー陣にほんろうされ前半はずっと押し込まれる展開になった。
前半19分、オーバーエイジ枠で出場のMF高木大輔がセンターバックから1本のロングパスでGKと1対1になりループシュートを放つ。これは上に外れたが、その後も高校3年生のFW唐山翔自らに裏へ走り込まれてカターレはヒヤリとする場面が何度もあった。
G大阪U-23は同21分、J3では今季初先発で右サイドハーフに入った高校2年生・FW中村仁郎がカターレのMF末木裕也のマークを外して左足を振り抜き先制点を挙げる。中村は昨年のJ3第17節・C大阪U-23戦でガンバ史上最年少の15歳10カ月29日でJリーグデビューを飾った逸材。1学年上の唐山が昨年そうだったように今年のうちに飛び級でのトップチーム入り内定を目指しているという。
同38分には高木が右サイドから右足アウトでゴール前に送り、迎える方向に斜めに走り込んできた唐山がGKの鼻先で触って2点目が決まった。高木は唐山を乗せて試合に向かう車中で、「右足でクロスを上げるのが難しい状況に見えてもゴール前に走り込んできてほしい」と伝えていたそうだ。唐山は試合後の取材でこのエピソードを明かしてうれしそうだった。
カターレはG大阪U-23を象徴するような若い選手たちの高いテクニックに屈して2失点。ほかにも大きなピンチがいくもあり、2点で済んだのは幸運だったといえるかもしれない。ハーフタイムに中村と対峙する左サイドにMF戸高弘貴を入れると同時に、FW平松宗を投入。戸高の左で仕掛けながら空いた右に振ってDF柳下大樹からクロスを入れるという攻めを軸に得点を目指した。
冒頭の2分に柳下のクロスから平松が決めて幸先よく1点を返す。クロスがDFに当たってコースがわずかに変わり、この日がJリーグ初出場だったG大阪U-23のGKイ・ユノがこぼしたところを押し込んだ。その後も前半とはうって変わってカターレが攻め込む時間が続く。安達監督が同時に3人を交代させて勝負をかけた直後の30分に柳下のGKとDFのあいだを狙ったグラウンダーのクロスに再び平松が合わせて同点に追い付いた。
勢いはカターレにあって勝機が見えたかに思えたが、同37分に失点。MF花井聖が右サイドから自陣の味方に出したパスがG大阪U-23のMF塚元大の足元に収まり、スルーパスで抜け出した唐山が落ち着いて流し込んだ。唐山はこれが今季10点目。
安達監督は「3連戦の疲れもあったのか少し元気がなかったかなという印象」と振り返る。前半はややパスミスが多く、エンジンがかかるまでに時間がかかってしまった。終盤の勝負所でミスが出て、それが決勝点につながってしまう流れの悪さをみても完全復調までにもうひと踏ん張りが必要。18日の次節・岩手戦から中2日、中2日のホーム3連戦が始まる。1つずつモノにして浮上へのターニングポイントにしたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
2連勝を逃して完全復活の宣言は次節以降に持ち越された。
G大阪U-23がフォーメーションを前節の[3-5-2]から[4-4-2]に変えてきた。今季は何度か4バックでも戦っており、この日のメンバーの特長を考えて選択したそうだ。3試合連続して[3-4-2-1]で臨んだカターレ側はミスマッチが生じる分、攻撃面でボールを動かしやすいと考えたという。しかし逆に流動的に動き回りながらDFの背後を狙う相手アタッカー陣にほんろうされ前半はずっと押し込まれる展開になった。
前半19分、オーバーエイジ枠で出場のMF高木大輔がセンターバックから1本のロングパスでGKと1対1になりループシュートを放つ。これは上に外れたが、その後も高校3年生のFW唐山翔自らに裏へ走り込まれてカターレはヒヤリとする場面が何度もあった。
G大阪U-23は同21分、J3では今季初先発で右サイドハーフに入った高校2年生・FW中村仁郎がカターレのMF末木裕也のマークを外して左足を振り抜き先制点を挙げる。中村は昨年のJ3第17節・C大阪U-23戦でガンバ史上最年少の15歳10カ月29日でJリーグデビューを飾った逸材。1学年上の唐山が昨年そうだったように今年のうちに飛び級でのトップチーム入り内定を目指しているという。
同38分には高木が右サイドから右足アウトでゴール前に送り、迎える方向に斜めに走り込んできた唐山がGKの鼻先で触って2点目が決まった。高木は唐山を乗せて試合に向かう車中で、「右足でクロスを上げるのが難しい状況に見えてもゴール前に走り込んできてほしい」と伝えていたそうだ。唐山は試合後の取材でこのエピソードを明かしてうれしそうだった。
カターレはG大阪U-23を象徴するような若い選手たちの高いテクニックに屈して2失点。ほかにも大きなピンチがいくもあり、2点で済んだのは幸運だったといえるかもしれない。ハーフタイムに中村と対峙する左サイドにMF戸高弘貴を入れると同時に、FW平松宗を投入。戸高の左で仕掛けながら空いた右に振ってDF柳下大樹からクロスを入れるという攻めを軸に得点を目指した。
冒頭の2分に柳下のクロスから平松が決めて幸先よく1点を返す。クロスがDFに当たってコースがわずかに変わり、この日がJリーグ初出場だったG大阪U-23のGKイ・ユノがこぼしたところを押し込んだ。その後も前半とはうって変わってカターレが攻め込む時間が続く。安達監督が同時に3人を交代させて勝負をかけた直後の30分に柳下のGKとDFのあいだを狙ったグラウンダーのクロスに再び平松が合わせて同点に追い付いた。
勢いはカターレにあって勝機が見えたかに思えたが、同37分に失点。MF花井聖が右サイドから自陣の味方に出したパスがG大阪U-23のMF塚元大の足元に収まり、スルーパスで抜け出した唐山が落ち着いて流し込んだ。唐山はこれが今季10点目。
安達監督は「3連戦の疲れもあったのか少し元気がなかったかなという印象」と振り返る。前半はややパスミスが多く、エンジンがかかるまでに時間がかかってしまった。終盤の勝負所でミスが出て、それが決勝点につながってしまう流れの悪さをみても完全復調までにもうひと踏ん張りが必要。18日の次節・岩手戦から中2日、中2日のホーム3連戦が始まる。1つずつモノにして浮上へのターニングポイントにしたい。
- 関連記事
-
- 第22節 富山×岩手 富山・安達亮監督の会見コメント★質疑応答を追加
- 【第22節vs岩手プレビュー】勝負のホーム3連戦がスタート
- 第21節 G大阪U-23×富山 マッチレポート■若き俊英に屈し連勝ならず
- 第21節 G大阪U-23×富山 試合後の選手コメント
- 第21節 G大阪U-23×富山 G大阪U-23・森下仁志監督の会見コメント★質疑応答を追加