第20節 藤枝×富山 マッチレポート■攻守に冴え。快勝で連敗ストップ
- 2020/10/08
- 07:29
【第20節 藤枝1―2富山 ▽得点者:前半36分・OG(富)、後半8分・椎名(富)、同15分・姫野(藤)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
内容の伴った快勝で連敗を4で止めた。攻守にわたり集中力と情熱、チームの一体感が伝わってきたプレーぶりは今季ベストのパフォーマンスと言えるかもしれない。
藤枝のキビキビした寄せに対してカターレはパスのテンポを上げて対抗し、徐々に自分たちのペースをつかんだ。
試合後の安達亮監督の会見で「藤枝相手だと力が発揮しやすいのか」という質問が出ていたが、藤枝のプレッシングがカターレ本来の力を引き出した可能性はある。前節の鳥取戦、前々節の相模原戦もボールをつなぐ意識は高かったが、相手が引いたこともあって手数ばかりが増えて攻めが遅くなる傾向があった。今節は相手につかまらないように1人ひとりがボールを持つ時間は短く、サイドチェンジや裏へのパスも交えて攻撃方法もバライエティに富んでいた。絶え間なくスタジアムに響く藤枝のリモート応援が、パスワークのリズムを刻むに好都合なBGMのように感じられた。
攻から守への切り替えも素早く、ボールを失っても球際で踏ん張ってよくカバー。懸命に足先を伸ばしてボールに触り相手カウンターの芽を摘むシーンが何度もあった。パスカットから味方にしっかり縦パスを付ける回数が多かったことも復調の証しだろう。
前半26分に右サイドで得たFKからペナルティーエリア内でDF柳下大樹が倒されてPKを獲得。4試合ぶり先発のFW大野耀平が思い切りよく真ん中を狙ったが失敗。藤枝GK杉本拓也が動くのをぎりぎりまで我慢して足に当てて得点を阻んだ。
2試合連続のPK失敗にチームが気落ちしないか心配したが杞憂だった。同35分、先ほどと同じような場所からのFKから先制点を奪う。MF花井聖の低い弾道のキックに選手がなだれ込むかたちから最後は相手DFに当たってゴールインした。直後にも立て続けに追加点のチャンスをつくった。
リードを広げる2点目はハーフタイムを挟んで後半8分。ボールを動かして相手を揺さぶりながら花井が縦パスを入れ、ペナルティアークで受けたMF椎名伸志が時計回りに反転しながら左足でシュートを決めた。
藤枝が同15分、CKの二次攻撃からMF姫野宥弥が股抜きでペナルティーエリア右に進入してゴールを決める。1点を争う接戦になり攻防はさらに激しさを増した。だが、この日のカターレはこれまでのように一方的に押し込まれることはなく、チャンスをつくりながらゲームを進めた。前半から動きの良さが目立っていたMF宮城天が緩急自在のドリブルでボールを前に運んでチームに貢献した。
ダメ押し点は奪えなかったものの、藤枝の最後のロングボール攻勢をはね返してタイムアップ。5試合ぶりの勝利をつかみトンネルを抜けた。連敗が始まったのが9月18日の第16節・C大阪U-23戦。期間にすると3週間足らずだが長かった。
「しっかりパスをつなぎ、主導権を握っていく自分たちのサッカーを連敗中により一層意識してやったからこそきょうのようなゲームができたのだと思う」と宮城。チームはこのまま西に向かい、今節は地元に残った選手も合流して4日後の次節・G大阪U-23戦に備える。「俺たちは強くなって戻ってきた」と次戦で証明してほしい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
内容の伴った快勝で連敗を4で止めた。攻守にわたり集中力と情熱、チームの一体感が伝わってきたプレーぶりは今季ベストのパフォーマンスと言えるかもしれない。
藤枝のキビキビした寄せに対してカターレはパスのテンポを上げて対抗し、徐々に自分たちのペースをつかんだ。
試合後の安達亮監督の会見で「藤枝相手だと力が発揮しやすいのか」という質問が出ていたが、藤枝のプレッシングがカターレ本来の力を引き出した可能性はある。前節の鳥取戦、前々節の相模原戦もボールをつなぐ意識は高かったが、相手が引いたこともあって手数ばかりが増えて攻めが遅くなる傾向があった。今節は相手につかまらないように1人ひとりがボールを持つ時間は短く、サイドチェンジや裏へのパスも交えて攻撃方法もバライエティに富んでいた。絶え間なくスタジアムに響く藤枝のリモート応援が、パスワークのリズムを刻むに好都合なBGMのように感じられた。
攻から守への切り替えも素早く、ボールを失っても球際で踏ん張ってよくカバー。懸命に足先を伸ばしてボールに触り相手カウンターの芽を摘むシーンが何度もあった。パスカットから味方にしっかり縦パスを付ける回数が多かったことも復調の証しだろう。
前半26分に右サイドで得たFKからペナルティーエリア内でDF柳下大樹が倒されてPKを獲得。4試合ぶり先発のFW大野耀平が思い切りよく真ん中を狙ったが失敗。藤枝GK杉本拓也が動くのをぎりぎりまで我慢して足に当てて得点を阻んだ。
2試合連続のPK失敗にチームが気落ちしないか心配したが杞憂だった。同35分、先ほどと同じような場所からのFKから先制点を奪う。MF花井聖の低い弾道のキックに選手がなだれ込むかたちから最後は相手DFに当たってゴールインした。直後にも立て続けに追加点のチャンスをつくった。
リードを広げる2点目はハーフタイムを挟んで後半8分。ボールを動かして相手を揺さぶりながら花井が縦パスを入れ、ペナルティアークで受けたMF椎名伸志が時計回りに反転しながら左足でシュートを決めた。
藤枝が同15分、CKの二次攻撃からMF姫野宥弥が股抜きでペナルティーエリア右に進入してゴールを決める。1点を争う接戦になり攻防はさらに激しさを増した。だが、この日のカターレはこれまでのように一方的に押し込まれることはなく、チャンスをつくりながらゲームを進めた。前半から動きの良さが目立っていたMF宮城天が緩急自在のドリブルでボールを前に運んでチームに貢献した。
ダメ押し点は奪えなかったものの、藤枝の最後のロングボール攻勢をはね返してタイムアップ。5試合ぶりの勝利をつかみトンネルを抜けた。連敗が始まったのが9月18日の第16節・C大阪U-23戦。期間にすると3週間足らずだが長かった。
「しっかりパスをつなぎ、主導権を握っていく自分たちのサッカーを連敗中により一層意識してやったからこそきょうのようなゲームができたのだと思う」と宮城。チームはこのまま西に向かい、今節は地元に残った選手も合流して4日後の次節・G大阪U-23戦に備える。「俺たちは強くなって戻ってきた」と次戦で証明してほしい。
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