第19節 富山×鳥取 マッチレポート■競り負けて4連敗
- 2020/10/04
- 10:21
【第19節 富山0―3鳥取 ▽得点者:前半39分・三沢、後半38分・大久保、同39分・魚里(以上鳥)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
今季初めて3バックの[3-4-2-1]のフォーメーションでスタートした。鳥取の[3-4-2-1]に合わせ、守備時のマークを明確化するとともに高い位置からプレッシャーをかける意図があった。
自陣に引いて守りカウンターアタックを狙う作戦をとった鳥取に対し、ボールを回しながら攻略を目指す。崩し切るまでは至らないもののチャンスはつくって前半は7本のシュートを放ち、24分過ぎに2度のCKでゴールに際どく迫る場面があった。
守備面でも攻から守へ素早く切り替えてボールを奪い返したり、裏にロングボールを蹴らせないようにブロックしたりと狙い通りのプレーが概ねできていた。
しかし、前半39分、その狙いが裏目に出てわずかなほころびを突かれて失点。ロングボールから発生した中盤のボール争奪戦で、DF今瀬淳也が高い位置まで競りに行ったが奪い切れず、空いた自陣左のスペースにロングパスを出された。鳥取のボランチ可児壮隆が走り込んでうまくボールを収め、ラストパスをMF三沢直人が蹴り込んだ。
ハーフタイムを挟んで後半は鳥取ペース。自陣で我慢をしいられた前半とはうって変わってカターレ陣に踏み込み、前からボールを追い、パスをつないで追加点を目指した。3分に中央突破から決定機をつくったが、カターレはJリーグ初出場のルーキーGK田中勘太が好セーブで阻んだ。
カターレはここ数試合と同様になかなか押し返せない時間が続いたが、田中勘の奮闘でなんとかしのぐ。同16分に同時に3人を交代で投入し、飲水タイム明けの25分過ぎにようやくチャンスをつくるようになった。
同27分にはDF松原優吉が左サイドからロングスロー。第4節・秋田戦の序盤で負傷して長く離脱した彼のカターレ復帰1本目のロングスローはゴールに向かってまっすぐに伸び、スタンドがどよめいた。同29分、MF稲葉修土の縦パスをペナルティーエリア右で受けたMF椎名伸志がターンして切り込み、さらに仕掛けたMF戸高弘貴が倒されてPKを獲得。しかし、戸高が自ら蹴ったPKが鳥取GK田尻健にセーブされて同点に追いつくことができなかった。
その後、同33分と37分にもロングスローとCKでゴール前をボールが横切る得点チャンスをつくったが決め切れない。
逆に同38分、相手ゴールキックからの展開でこぼれ球を拾った鳥取FW大久保優の個人技で追加点を奪われて万事休す。直後には攻撃中のパスミスからカウンターを食らい、ペナルティーエリアから90m近いスプリントで駆け上がったMF魚里直哉に3点目を決められて勝負が決まった。カターレの無得点は第8節・鳥取戦以来10試合ぶり。4連敗は2018年第7~10節以来。
ともに3連敗中だった両チームのコントラストはくっきり。勝った鳥取の髙木理己監督は会見の冒頭で「3連敗したぐらいじゃ僕らは死にません。僕らは生きています」とだけ口にして笑み。連敗に対し、周囲には心配する声と同時におそらく冷淡な反応があったのだろう。見返してやったぞ、という反骨心ものぞくコメントだった。
髙木監督は、負けることで「勝たなければならない」という重圧が強まり、選手たちの気持ちが義務感に支配されて重くなっていると感じたという。「○×しなければならない」から、「勝ちたい」「ゴールを決めたい」といったより素朴な願望に心を向けさせるようにしたそうだ。
カターレも同じ状況に少なからず陥っているのかもしれない。次戦は中3日で藤枝とのアウェイゲーム。時間は限られているが、心身の臨戦態勢を再び整えてベストパフォーマンスを目指してほしい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
今季初めて3バックの[3-4-2-1]のフォーメーションでスタートした。鳥取の[3-4-2-1]に合わせ、守備時のマークを明確化するとともに高い位置からプレッシャーをかける意図があった。
自陣に引いて守りカウンターアタックを狙う作戦をとった鳥取に対し、ボールを回しながら攻略を目指す。崩し切るまでは至らないもののチャンスはつくって前半は7本のシュートを放ち、24分過ぎに2度のCKでゴールに際どく迫る場面があった。
守備面でも攻から守へ素早く切り替えてボールを奪い返したり、裏にロングボールを蹴らせないようにブロックしたりと狙い通りのプレーが概ねできていた。
しかし、前半39分、その狙いが裏目に出てわずかなほころびを突かれて失点。ロングボールから発生した中盤のボール争奪戦で、DF今瀬淳也が高い位置まで競りに行ったが奪い切れず、空いた自陣左のスペースにロングパスを出された。鳥取のボランチ可児壮隆が走り込んでうまくボールを収め、ラストパスをMF三沢直人が蹴り込んだ。
ハーフタイムを挟んで後半は鳥取ペース。自陣で我慢をしいられた前半とはうって変わってカターレ陣に踏み込み、前からボールを追い、パスをつないで追加点を目指した。3分に中央突破から決定機をつくったが、カターレはJリーグ初出場のルーキーGK田中勘太が好セーブで阻んだ。
カターレはここ数試合と同様になかなか押し返せない時間が続いたが、田中勘の奮闘でなんとかしのぐ。同16分に同時に3人を交代で投入し、飲水タイム明けの25分過ぎにようやくチャンスをつくるようになった。
同27分にはDF松原優吉が左サイドからロングスロー。第4節・秋田戦の序盤で負傷して長く離脱した彼のカターレ復帰1本目のロングスローはゴールに向かってまっすぐに伸び、スタンドがどよめいた。同29分、MF稲葉修土の縦パスをペナルティーエリア右で受けたMF椎名伸志がターンして切り込み、さらに仕掛けたMF戸高弘貴が倒されてPKを獲得。しかし、戸高が自ら蹴ったPKが鳥取GK田尻健にセーブされて同点に追いつくことができなかった。
その後、同33分と37分にもロングスローとCKでゴール前をボールが横切る得点チャンスをつくったが決め切れない。
逆に同38分、相手ゴールキックからの展開でこぼれ球を拾った鳥取FW大久保優の個人技で追加点を奪われて万事休す。直後には攻撃中のパスミスからカウンターを食らい、ペナルティーエリアから90m近いスプリントで駆け上がったMF魚里直哉に3点目を決められて勝負が決まった。カターレの無得点は第8節・鳥取戦以来10試合ぶり。4連敗は2018年第7~10節以来。
ともに3連敗中だった両チームのコントラストはくっきり。勝った鳥取の髙木理己監督は会見の冒頭で「3連敗したぐらいじゃ僕らは死にません。僕らは生きています」とだけ口にして笑み。連敗に対し、周囲には心配する声と同時におそらく冷淡な反応があったのだろう。見返してやったぞ、という反骨心ものぞくコメントだった。
髙木監督は、負けることで「勝たなければならない」という重圧が強まり、選手たちの気持ちが義務感に支配されて重くなっていると感じたという。「○×しなければならない」から、「勝ちたい」「ゴールを決めたい」といったより素朴な願望に心を向けさせるようにしたそうだ。
カターレも同じ状況に少なからず陥っているのかもしれない。次戦は中3日で藤枝とのアウェイゲーム。時間は限られているが、心身の臨戦態勢を再び整えてベストパフォーマンスを目指してほしい。
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