第19節 富山×鳥取 鳥取・髙木理己監督の会見コメント★質疑応答を追加
- 2020/10/03
- 18:36
★質疑応答を追加しました
●鳥取・髙木理己監督
3連敗したぐらいじゃ僕らは死にません。僕らは生きています。以上です。
Q:守備から攻撃へという意識が徹底できていたように見えた。
それは今に始まったものではなく、我々の中にもともとあったもの。連敗したからできていなかったのか、できていなかったから連敗したのか。どちらも当てはまる。だが、きょうはそれを我々の中から引っ張り出してきた。
Q:田尻選手がPKをストップして1点リードを保てたのが大きかったのでは。
きょうのゲームは理屈じゃない。PKを与えたのは三沢のクリアミスからの流れ(でそもそもそれがなければという話になる)。それ以前に富山の持っている力を考えると押し込まれるのは想定できた。セットプレーにおける分の悪さも我々に常に付きまとっている。しかし、きょうは点を入れられる気がしなかった。その理由は分からない。ネットを揺らされない自信と、ネットを揺らす自信があった。そうなった理屈が分かれば全勝していて首位にいる。ゲームの綾はどこかにあっただろう。だが、たとえその綾が富山にあったとしても勝点3は向こう渡さないという自信があった。理由は分からない。
Q:先制して追加点を奪う理想的なゲーム運びができた。
理想通りいくにこしたことはないが、先ほども述べたようにきょうのゲームは理屈じゃない。どんなに押し込まれようが勝点3を持ってくる自信があった。逆に言えば、どんなに押し込んでも決められなければ勝点3は取れない。
どんなかたちであれ勝点3を持って帰る自信があり、それを実現できた。ここをこうしたから勝点3が取れましたと説明できるようなゲームじゃないということ。
人生をかけた。全員が。それをピッチで表現できた。だから富山がゴールを奪えなかったし、我々は劣勢だったが点を取れた。理屈じゃない。きょうのゲームは。
Q:これで再び勢いがでるのではないか。
そんな甘いリーグだとは思っていない。先日、今治や岩手、相模原、藤枝にJ2ライセンスが交付され、近年で最も競争がある、レベルの高いJ3リーグになっている。これで波に乗れるなんてけっして言えない。次節に対戦する鹿児島は前回の試合で非常にパワーのあるチームだと感じており、きょう以上のゲームをしなければいけない。我々のすべてをぶつけなければいけない。
とにかく、我々は生きていると、死んでいないことを証明できた。その証明が中途半端なものではないことを、バードスタジアムで、鳥取のみなさまの前で、「生きている」「死んでいない」「3連敗したぐらいじゃ顔を下げない」という姿を見せたい。いや見せます。
Q:3連敗から再起するために、メンタル面では選手にどんなアプローチをしたのか。
我々は今シーズン、優勝、昇格を目標にして、序盤戦は2位、3位が続いていた。その中で連敗をして、「優勝したい」という気持ちが「優勝しなければならない」、「勝ちたい」という気持ちが「勝たなければならない」という義務や使命感になってしまい、(選手の気持ちが)重たくなっているのかなと感じた。
なぜなら、彼らは本当に一生懸命に、ひた向きに毎日の練習に取り組んでいる。技術や判断は至らない点が多々あるが、ボールを取られても全力で戻るとか、ひた向きにやることで勝点を積んできたチームだと思っている。そんな彼らがなんで重たくなっているのかなと考えた。
「しなければいけない」「I should」ではなく、本当は「I want」「我々はこうしたい」であるべき。自分の願望でここにいて、「勝ちたい」という願望を表現したかった。考え方をすべて「願望」にもっていき、ゴールに向ける。誰がどうやってそうするという戦術的なことは、日々の練習で選手が「理己さん。それは分かってますよ」と言うぐらいに取り組んでいる。
「ここにパスを出さなきゃいけない」「クロスを上げなきゃいけない」「点を取らなきゃいけない」ではなく。俺は点を取りたいからここにパスを出す、だからここにボールを出せと。
スポンサーやサポーターの気持ちを考えると、「I should」は必要だが、それは分かり切っていて、背負っているというのを前提にして、「もっとwantにマインドを向けようよ」と選手に伝えていった。
きょうは終了間際にも「選手のこうしたい」という気持ちが伝わってきた。ボールをサイドに持っていけと言われながらも「4点を取ってやろう」という姿があった。ベンチで「ふざけんな」と言いながらも、心の中では「取りたいなら取りに行け。取れなかったら文句を言うぞ」と思っていた。そういう我々らしいサイクル、彼らの姿を見ることができて、うれしかった。
●鳥取・髙木理己監督
3連敗したぐらいじゃ僕らは死にません。僕らは生きています。以上です。
Q:守備から攻撃へという意識が徹底できていたように見えた。
それは今に始まったものではなく、我々の中にもともとあったもの。連敗したからできていなかったのか、できていなかったから連敗したのか。どちらも当てはまる。だが、きょうはそれを我々の中から引っ張り出してきた。
Q:田尻選手がPKをストップして1点リードを保てたのが大きかったのでは。
きょうのゲームは理屈じゃない。PKを与えたのは三沢のクリアミスからの流れ(でそもそもそれがなければという話になる)。それ以前に富山の持っている力を考えると押し込まれるのは想定できた。セットプレーにおける分の悪さも我々に常に付きまとっている。しかし、きょうは点を入れられる気がしなかった。その理由は分からない。ネットを揺らされない自信と、ネットを揺らす自信があった。そうなった理屈が分かれば全勝していて首位にいる。ゲームの綾はどこかにあっただろう。だが、たとえその綾が富山にあったとしても勝点3は向こう渡さないという自信があった。理由は分からない。
Q:先制して追加点を奪う理想的なゲーム運びができた。
理想通りいくにこしたことはないが、先ほども述べたようにきょうのゲームは理屈じゃない。どんなに押し込まれようが勝点3を持ってくる自信があった。逆に言えば、どんなに押し込んでも決められなければ勝点3は取れない。
どんなかたちであれ勝点3を持って帰る自信があり、それを実現できた。ここをこうしたから勝点3が取れましたと説明できるようなゲームじゃないということ。
人生をかけた。全員が。それをピッチで表現できた。だから富山がゴールを奪えなかったし、我々は劣勢だったが点を取れた。理屈じゃない。きょうのゲームは。
Q:これで再び勢いがでるのではないか。
そんな甘いリーグだとは思っていない。先日、今治や岩手、相模原、藤枝にJ2ライセンスが交付され、近年で最も競争がある、レベルの高いJ3リーグになっている。これで波に乗れるなんてけっして言えない。次節に対戦する鹿児島は前回の試合で非常にパワーのあるチームだと感じており、きょう以上のゲームをしなければいけない。我々のすべてをぶつけなければいけない。
とにかく、我々は生きていると、死んでいないことを証明できた。その証明が中途半端なものではないことを、バードスタジアムで、鳥取のみなさまの前で、「生きている」「死んでいない」「3連敗したぐらいじゃ顔を下げない」という姿を見せたい。いや見せます。
Q:3連敗から再起するために、メンタル面では選手にどんなアプローチをしたのか。
我々は今シーズン、優勝、昇格を目標にして、序盤戦は2位、3位が続いていた。その中で連敗をして、「優勝したい」という気持ちが「優勝しなければならない」、「勝ちたい」という気持ちが「勝たなければならない」という義務や使命感になってしまい、(選手の気持ちが)重たくなっているのかなと感じた。
なぜなら、彼らは本当に一生懸命に、ひた向きに毎日の練習に取り組んでいる。技術や判断は至らない点が多々あるが、ボールを取られても全力で戻るとか、ひた向きにやることで勝点を積んできたチームだと思っている。そんな彼らがなんで重たくなっているのかなと考えた。
「しなければいけない」「I should」ではなく、本当は「I want」「我々はこうしたい」であるべき。自分の願望でここにいて、「勝ちたい」という願望を表現したかった。考え方をすべて「願望」にもっていき、ゴールに向ける。誰がどうやってそうするという戦術的なことは、日々の練習で選手が「理己さん。それは分かってますよ」と言うぐらいに取り組んでいる。
「ここにパスを出さなきゃいけない」「クロスを上げなきゃいけない」「点を取らなきゃいけない」ではなく。俺は点を取りたいからここにパスを出す、だからここにボールを出せと。
スポンサーやサポーターの気持ちを考えると、「I should」は必要だが、それは分かり切っていて、背負っているというのを前提にして、「もっとwantにマインドを向けようよ」と選手に伝えていった。
きょうは終了間際にも「選手のこうしたい」という気持ちが伝わってきた。ボールをサイドに持っていけと言われながらも「4点を取ってやろう」という姿があった。ベンチで「ふざけんな」と言いながらも、心の中では「取りたいなら取りに行け。取れなかったら文句を言うぞ」と思っていた。そういう我々らしいサイクル、彼らの姿を見ることができて、うれしかった。
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