第17節 富山×岐阜 マッチレポート■復調気配も再び逆転負け
- 2020/09/24
- 14:14
【第17節 富山1―2岐阜 ▽得点者:前半29分・武(富)、後半15分・中島(岐)、同33分・川西(岐)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
カターレは前節から中3日、岐阜は中2日で、ともに先発を6人入れ替えて臨んだ。
とりわけ岐阜は前日にゼムノビッチ・ズドラブコ監督の休養が発表され、今節から仲田建二ヘッドコーチが指揮。これまで先発の機会が少なかった選手にもチャンスが与えられ、高い位置からプレスをかけてアグレッシブに立ち上がった。
しかし主導権を握ったのはカターレのほう。岐阜のプレスを交わしながら次第にチャンスをつくるようになり、29分に右CKからFW武颯が第6節・福島戦以来となる今季5ゴール目を頭で叩き込んでリードした。
この日はしばらくFWでの起用が続いていた花井聖がボランチに入る布陣。第8節・鳥取戦以来だ。「本来できることができなくなっていると数試合前から感じていた。(きょうは)自分たちの目指すものを追求することを優先した」という安達亮監督の意図が表れていた。
最近は花井が引いて中盤のボール回しを助ける時間が長く、そこからの裏へのパスにチャンスメークを頼っていた。今回はかつてのように中盤でボールを持ちながらリズムをつくってコンビネーションを交えてゴールに迫るカターレらしい攻めが何度かみられた。花井は「自分がボールに数多く触って時間をつくろうと思った。簡単にはたくだけではなく、率先して難しい場所でも受けるように心掛けた」と振り返っている。
前半38分には右サイドでDF柳下大樹、MF椎名伸志、MF稲葉修土の3人でショートパスをつなぎ、4人目のFW平松宗が最終ラインを破ってクロス。得点にはならなかったが復調の兆しが感じられたシーンだった。
だが、ハーフタイムが明けると形勢が一変して岐阜に押し込まれた。攻め返すことができなくなって逆に相手にボールを回された。前半はロングボールに競ることしかできなかった岐阜のワントップ川西翔太にグラウンダーでパスが入るようになり、立て続けに危ない場面をつくられた。後半15分、この流れのまま岐阜に同点ゴールが生まれる。右からのクロスに逆サイドから詰めたMF町田ブライトがゴールライン際で粘って折り返し、MF中島賢星のふわりとしたヘディングシュートがゴール左上に決まった。
カターレはMF戸高弘貴、MF池髙暢希の投入を機に再び盛り返し、後半22分に平松の右からのグラウンダーのクロスがゴールを横切り、直後にも花井がペナルティーエリア左から際どいシュートを放つ。同29分には戸高がドリブルで中央から持ち上がったのに呼応して池髙が走り込み、浮き球のパスをもらってGKと1対1になったがシュートは上に外れた。
しかし、攻勢の隙を突かれるかたちで同33分に失点。岐阜が自陣から裏に送ったボールを受けた川西が左からペナルティーエリアまで持ち込み、独力で決め切った。
カターレは同35分にFW大谷駿斗が右からスピードに乗って放った鋭いシュートが右ポストの外側を叩く場面があったが追い付けず、2試合連続の逆転負けを喫した。
「(最近の数試合と比べて)良いパスや良い崩しも出てきたので、そちらのほうを自信にして進めていきたい」と安達監督。状況を好転させるにはもうひと踏ん張りが必要のようだ。中4日で次節の相模原戦が待つ。
※ハイライト映像(J公式サイト)
カターレは前節から中3日、岐阜は中2日で、ともに先発を6人入れ替えて臨んだ。
とりわけ岐阜は前日にゼムノビッチ・ズドラブコ監督の休養が発表され、今節から仲田建二ヘッドコーチが指揮。これまで先発の機会が少なかった選手にもチャンスが与えられ、高い位置からプレスをかけてアグレッシブに立ち上がった。
しかし主導権を握ったのはカターレのほう。岐阜のプレスを交わしながら次第にチャンスをつくるようになり、29分に右CKからFW武颯が第6節・福島戦以来となる今季5ゴール目を頭で叩き込んでリードした。
この日はしばらくFWでの起用が続いていた花井聖がボランチに入る布陣。第8節・鳥取戦以来だ。「本来できることができなくなっていると数試合前から感じていた。(きょうは)自分たちの目指すものを追求することを優先した」という安達亮監督の意図が表れていた。
最近は花井が引いて中盤のボール回しを助ける時間が長く、そこからの裏へのパスにチャンスメークを頼っていた。今回はかつてのように中盤でボールを持ちながらリズムをつくってコンビネーションを交えてゴールに迫るカターレらしい攻めが何度かみられた。花井は「自分がボールに数多く触って時間をつくろうと思った。簡単にはたくだけではなく、率先して難しい場所でも受けるように心掛けた」と振り返っている。
前半38分には右サイドでDF柳下大樹、MF椎名伸志、MF稲葉修土の3人でショートパスをつなぎ、4人目のFW平松宗が最終ラインを破ってクロス。得点にはならなかったが復調の兆しが感じられたシーンだった。
だが、ハーフタイムが明けると形勢が一変して岐阜に押し込まれた。攻め返すことができなくなって逆に相手にボールを回された。前半はロングボールに競ることしかできなかった岐阜のワントップ川西翔太にグラウンダーでパスが入るようになり、立て続けに危ない場面をつくられた。後半15分、この流れのまま岐阜に同点ゴールが生まれる。右からのクロスに逆サイドから詰めたMF町田ブライトがゴールライン際で粘って折り返し、MF中島賢星のふわりとしたヘディングシュートがゴール左上に決まった。
カターレはMF戸高弘貴、MF池髙暢希の投入を機に再び盛り返し、後半22分に平松の右からのグラウンダーのクロスがゴールを横切り、直後にも花井がペナルティーエリア左から際どいシュートを放つ。同29分には戸高がドリブルで中央から持ち上がったのに呼応して池髙が走り込み、浮き球のパスをもらってGKと1対1になったがシュートは上に外れた。
しかし、攻勢の隙を突かれるかたちで同33分に失点。岐阜が自陣から裏に送ったボールを受けた川西が左からペナルティーエリアまで持ち込み、独力で決め切った。
カターレは同35分にFW大谷駿斗が右からスピードに乗って放った鋭いシュートが右ポストの外側を叩く場面があったが追い付けず、2試合連続の逆転負けを喫した。
「(最近の数試合と比べて)良いパスや良い崩しも出てきたので、そちらのほうを自信にして進めていきたい」と安達監督。状況を好転させるにはもうひと踏ん張りが必要のようだ。中4日で次節の相模原戦が待つ。
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